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CAICA DIGITAL---3Q減収なるも、CAICAテクノロジーズにおけるシステム開発が堅調


*14:51JST CAICA DIGITAL---3Q減収なるも、CAICAテクノロジーズにおけるシステム開発が堅調 CAICA DIGITAL<2315>は14日、2023年10月期第3四半期(22年11月-23年7月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比21.6%減の39.50億円、営業損失が19.37億円(前年同期は5.63億円の損失)、経常損失が20.91億円(同5.69億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が19.04億円(同0.13億円の損失)となった。

ITサービス事業の売上高は前年同期比5.9%増の41.18億円、営業利益は同44.0%減の2.82億円となった。システム開発を担うCAICAテクノロジーズの売上高は前年同期を上回っているが、利益面では主にシステム開発にかかる原価率の上昇により前年同期を下回って進捗している。金融機関向けのシステム開発分野は順調であり、一次請けである保険会社向け案件の売上高が拡大するとともに、銀行向け案件は、一次ベンダーからのメガバンク案件を中心に引き合い、受注がともに拡大している。非金融向けシステム開発分野は、大手SIer等の既存顧客からの受注は堅調に推移している一方で、新規受注の獲得はやや低調となった。フィンテック関連のシステム開発分野は、安定的に受注を獲得している。また、当第3四半期累計期間において、「CAICA Security Training/標的型メール訓練サービス」の販売を開始した。さらに、Web3事業に参入する企業を支援する、セミオーダー型NFTマーケットプレイス開発サービスの販売を開始した。

金融サービス事業の売上高は△1.51億円(前年同期は13.38億円)、営業損失は19.39億円(同7.89億円の損失)となった。当第3四半期累計期間は、特筆すべき暗号資産の投融資・運用は行っていない。暗号資産カイカコインについては、先般立ち上げを発表したCAICA Verseにて、カイカコインを活用してブロックチェーンゲームを楽しめる予定であり、Zaifにてカイカコインを売却することによりシームレスな現金化が可能となる予定。カイカフィナンシャルホールディングスが運営するZaif INOの売上高については、第1四半期にスタートした事業であり、連結業績への寄与は、しばらく時間を要するが、NFTの販売は着実に実績を積み重ねている。また、2023年5月に、凸版印刷<7911>とWeb3領域におけるNFT活用の連携を発表した。カイカ証券は、業態転換を図るべく、現在、既存商品の早期終了を進めている。カイカエクスチェンジの売上高は主に暗号資産交換所「Zaif」における受入手数料や暗号資産売買の損益で構成されている。当第3四半期累計期間においては、厳しい環境が続いており、手数料・暗号資産売買ともに軟調となった。カイカエクスチェンジでは現在、暗号資産市場の影響を受けづらいストック型収益の比率を上げることで安定基盤の構築を図っている。「自動売買おてがるトレード」が好調であり、利用者が増加している。加えて、暗号資産トロン(TRX)、ポリゴン/マティック(MATIC)、ゲンソキシメタバース(MV)及びロンドコイン(ROND)の取り扱いを開始した。また、8月にクレイトン(KLAY)、10月にマーブレックス(MBX)の取り扱いを開始することを決定した。カイカキャピタルは、レンディングサービスを活発化させており、現在、ビットコイン(BTC)、シンボル(XYM)、カイカコイン(CICC)の募集を定期的に行っている。暗号資産の投融資・運用は、暗号資産の価格の推移を見極め、慎重にトレーディングを行ってきたが、当第3四半期累計期間においては、保有する暗号資産の評価損を計上している。

2023年10月期通期について、同社グループは「ITサービス事業」と「金融サービス事業」を展開しているが、「金融サービス事業」は、経済情勢や暗号資産市場等の環境の影響を受けることから、業績予想を行うことが困難であるため、連結業績予想を非開示としている。

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