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アドバンクリエ Research Memo(5):2022年9月期第2四半期累計業績は先行投資を行いつつ増収増益を確保


■業績動向

1. 2022年9月期第2四半期累計業績の概要
アドバンスクリエイト<8798>の2022年9月期第2四半期累計の連結業績は、売上高で前年同期比2.6%増の5,926百万円、営業利益で同0.1%増の1,222百万円、経常利益で同2.2%増の1,190百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益で同1.5%増の770百万円と若干ながら増収増益となり、第2四半期累計として過去最高を連続更新した。保険代理店事業において、直営店での販売実績が低調だったことに加え、先行投資を実施したことで減収減益となったほか、ASP事業や再保険事業もそれぞれ増収減益となったが、広告需要の回復に伴いメディア事業、メディアレップ事業がそれぞれ伸長し、全体業績をけん引した。

売上原価率は売上構成比の変化により前年同期の22.7%から20.5%に低下した。一方で、販管費率は56.1%から58.8%に上昇し、金額ベースでは今後の成長を見据えた先行投資を実施したことにより243百万円の増加となった。具体的には、保険代理店事業におけるコールセンタースタッフの増員に伴う派遣費用の増加、直営店舗の増床・リニューアルに伴う地代家賃の増加等となっている。

コールセンターについては、保険商品の問い合わせ増加に対してスタッフの処理能力が追い付かず、販売機会ロスが生じていたため、2022年2月より人員を約80名から約130名へと大幅増員した。同社のコールセンターの派遣スタッフは座学研修を1ヶ月間、現場研修を1ヶ月間行ったうえで戦力化するため、人員増強の効果は第3四半期以降に出てくることになる。また、同社は今後の顧客数増加への対応とさらなるホスピタリティの向上に向けて、直営11店舗(スマートコンサルティングプラザを除く)の増床・リニューアルを順次進めており、当第2四半期累計では札幌支店、名古屋支店、梅田阪急支店、仙台支店の4拠点を実施した。下期には東京支店、福岡支店も実施し、2022年9月期中にすべての直営店舗で増床・リニューアルが完了する。これにより直営店舗における従業員の収容能力は、従来の約150名から約350名と2.3倍に拡大することになり、2023年以降、営業スタッフの採用も積極化していく予定となっている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)


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