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シンバイオ製薬---21年12月期は大幅な増収・各損益も大幅な黒字化、自社販売への移行が業績に寄与


シンバイオ製薬<4582>は10日、2021年12月期決算を発表した。売上高が前期比176.4%増の82.56億円、営業利益が10.16億円(前期は45.06億円の損失)、経常利益が10.01億円(同46.15億円の損失)、当期純利益が20.32億円(同40.90億円の損失)となった。

2021年12月期の売上高は、自社販売に移行する2020年12月以前にエーザイ<4523>が販売したFD製剤の市中在庫が消化された影響、さらには新型コロナウイルス感染拡大による治療の遅延、施設訪問の規制強化が営業活動の制約となったこと等の悪化要因はあったが、自社販売に移行した事等により大幅に増加した。特に第3四半期以降に関しては、高齢者を対象とした新型コロナウイルスワクチン接種等による新型コロナウイルス感染症対策の進展に伴う治療遅延の解消が進み、また3月に承認となったBR療法及びP-BR療法のr/rDLBCLの適応追加、並びに5月に中外製薬<4519>のポラツズマブベドチン(遺伝子組換え)が薬価収載されたことによるr/rDLBCLの売上の増加が本格化し、下半期の売上高は前年同期の16.26億円から大幅に増加し、51.10億円となった。差引売上総利益は、売上の増加による増益とトレアキシン(R)FD製剤からトレアキシン(R)RTD製剤への切り替えが急速に進展し売上総利益率が改善し、58.00億円(前年同期比569.1%増)と大幅に増加した。一方、トレアキシン(R)FD製剤からトレアキシン(R)RTD製剤への剤形の切り替えに伴ってトレアキシン(R)FD製剤のたな卸資産の評価損失等3.31億円を計上した。販売費及び一般管理費は、トレアキシン(R)、リゴセルチブ及びブリンシドフォビルの臨床試験費用等が発生したこと等により研究開発費として17.36億円(同23.4%減)、自社販売体制への移行による販売費の増加を含めたその他の販売費及び一般管理費として30.47億円(同1.8%減)を計上し、合計で47.84億円(同11.0%減)となった。これらの結果、営業損益は黒字化した。

2022年12月期通期の業績予想については、売上高が前期比33.1%増の109.92億円、営業利益が同74.2%増の17.70億円、経常利益が同74.8%増の17.50億円、当期純利益が同27.2%減の14.80億円としている。



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