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エムアップ Research Memo(8):ファンサービスのDX化を見据えた新たな価値創出を推進


■エムアップホールディングス<3661>の主な活動実績

1. 「Fanpla事業推進室」の発足
同社グループの中核であり、音楽アーティストのファンサイト運営を手掛ける(株)Fanplusは、コロナ禍をきっかけとしたアーティストとファンの関わりの変化をはじめ、ファンサービスのDX化を見据えた新たな価値の創出やアーティスト活動の支援を実現するため、「Fanpla進化プロジェクト」をスタートさせた。これまでも既存ファンサービス(ファンクラブ、グッズ、チケット等)のデジタル化を進めてきたが、今後もさらに継続(生配信アプリやPOSレジの導入、オンラインくじの開始等)するとともに、ファンサービスのインタラクティブ化(オンラインサロン、クラウドファンディング)や、さらなる進化に向けた海外展開も視野に入れ、新規事業への取り組みを強化している。また2021年12月には、新規事業の推進に向けて「Fanpla事業推進室」を発足させた。既に新規アーティストの登録が進んでいる「FanplaKit」(ファンクラブプラットフォーム)や「FanplaRooms」(オンラインサロン)※1をはじめ、「FanplaChance」(オンラインくじサービス)、「FanplaAction」(クラウドファンディング)※2、「FanplaOwner」(NFTマーケットプレイス、詳細は後述)などを軸として、アーティストとファンをつなげる新たなデジタルビジネスを実現し、2023年3月期での事業化に向け加速していく考えである。


※1 ライブストリーミングを月額サブスクリプションサービスとして実施できる配信特化型オンラインサロン。初期費用不要で、会員限定Roomと会員限定番組を最短即日で立ち上げることができ、スマートフォンからいつでも簡単に低遅延の生配信を実施できる、新しいコミュニケーションを実現できるプラットフォームである。
※2 アーティストを中心としたクラウドファンディングサービス。ファンクラブ、ファンサイトと連携した企画や、ファンから募集したアイディアの実現など、アーティストとファンの接点を増やしながらサービスを提供することができる。


2. NFTマーケットプレイスへの参入
2021年12月には、ブロックチェーン技術を活用したNFTマーケットプレイス「FanplaOwner」をオープンすることを決定した。「FanplaOwner」は、エンターテインメント領域におけるNFTを購入できる同社独自のNFTマーケットプレイスである。また、アーティストへの収益還元を目的としたロイヤリティ機能も設けており、二次流通以降の収益の一部をアーティスト等に還元することも可能となっている。まずは、音楽アーティストの肖像やイラスト、映像・音源素材を用いたNFTコンテンツの創出に取り組み、このNFTマーケットプレイスが今後のアーティスト活動における新たな収益モデルとなることや、ファンにとっては新たな体験としてより楽しめるサービスになるように事業を推進していく考えだ。また、プロ野球等のスポーツチームのデジタルトレーディングカード(アプリ)等のサービスを提供する連結子会社(株)Tixplusとの協業により、スポーツ領域でのNFTコンテンツの提供も行うなど、グループシナジーを最大限活用していく計画である。さらに将来的には、販売したNFTコンテンツを、メタバース空間※にて利用者がディスプレイ・展示するなど、さらなる活用も検討しているようだ。

※オンライン上に構築された3Dのバーチャル空間のこと。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)


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