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ナック---20年3月期増益、クリクラ事業が好調に推移


ナック<9788>は15日、2020年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比1.0%減の882.22億円、営業利益が同3.9%増の21.18億円、経常利益が同0.8%増の20.98億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同35.6%減の5.14億円となった。

クリクラ事業の売上高は前期比1.5%増の133.75億円、営業利益は同30.7%増の10.30億円となった。直営部門では、一世帯あたりのボトル消費量増加による顧客単価上昇に加え、解約率低下と加盟店からの顧客譲渡などが寄与した。加盟店部門では直営店への顧客譲渡があったが、サーバー販売数が前期を上回った。また、直営店、加盟店ともに除菌意識の高まりを受けて「ZiACO(ジアコ)」の売上が伸長した。

レンタル事業の売上高は前期比2.9%増の148.08億円、営業利益は同7.7%減の18.44億円となった。主力のダスキン事業では、地道な営業活動により優良顧客基盤を深耕することに加え、トータルケアサービス部門(包括的な役務サービス提供)の展開に注力した。害虫駆除事業では、需要が高まる夏場にかけて全国的な販売促進活動を強化したことが奏功した。

建築コンサルティング事業の売上高は前期比3.8%減の52.51億円、営業利益は同3.1%減の7.30億円となった。ノウハウ販売部門では、新商品の販売と販売促進活動の強化が奏功したが、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた。

住宅事業の売上高は前期比0.5%減の461.01億円、営業損失は5.45億円(前期は6.94億円の損失)となった。レオハウスでは、不採算店の撤退や統廃合により店舗数が減少した。ジェイウッドは、期初受注数が前期よりも減少したことに加え、期中の受注数も伸び悩んだ。ケイディアイは、増収となるも人員増強等により販売費及び一般管理費が増加した。国木ハウスでは、売上高横ばいも販売費及び一般管理費の効率的な運用で増収となった。

美容・健康事業の売上高は前期比10.6%減の87.64億円、営業利益は同50.9%減の1.25億円となった。化粧品通販の自社ECサイトにて使用しているサーバーへの不正アクセスが発覚し、2019年8月から12月までECサイトを停止、新規取扱や定期購入を一時的にストップしたため、減収減益となった。

2021年3月期通期の連結業績予想については、新型コロナウイルス感染症の業績に与える影響を合理的に見積もることが困難であることから、未定としている。業績予想の開示が可能となった時点で速やかに公表する。




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