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Iスペース Research Memo(1):2020年9月期は成長基盤を構築するための投資期間と位置付け


■要約

インタースペース<2122>はアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告事業と、育児支援サイト「ママスタジアム」を中心としたメディア運営事業を展開している。また、インドネシアやタイ、ベトナムなど東南アジアでもアフィリエイトサービス市場の成長を見越して、事業展開を進めている。なお、同社は1999年の創立から20周年目となる新しいスタートのタイミングで、更なる成長と挑戦の決意を込めてコーポレートロゴとVI(ビジュアルアイデンティティ)を刷新した。

1. 2019年9月期業績実績
2019年9月期の連結業績は、売上高で前期比1.2%増の28,552百万円、営業利益で同9.8%増の877百万円と増収増益となった。メディア運営事業の営業利益が開発費、人件費の増加により6百万円の損失(前期は122百万円の利益)となったものの、大型プロモーション案件の受注獲得によるインターネット広告事業の収益増でカバーした。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は減損損失※の計上により同12.6%減益となっている。

※コンテンツレコメンデーションサービス「X-Lift(クロスリフト)」事業の撤退を決定し、関連資産107百万円を減損損失として計上。


2. 2020年9月期業績見通し
2020年9月期の連結業績は売上高で前期比5.4%減の27,000百万円、営業利益で同54.4%減の400百万円を見込む。2019年9月期業績に貢献したインターネット広告事業での大型案件の売上が大きく縮小することと、メディア運営事業の開発投資増が減収減益要因となる。大型案件については2019年9月期上期の売上寄与度が高かったため、2020年9月期上期業績は大幅減収減益となるが、下期だけで見ると2ケタ増収増益に転じる計画となっている。

3. 2020年9月期事業方針
2020年9月期の事業方針として、インターネット広告事業では「広告事業の再成長への取り組み強化」、海外事業では「グローバル展開の強化」、メディア運営事業では「BtoC領域の強化」をそれぞれ掲げ、2021年9月期以降の再成長に向けた基盤を構築していく考えだ。インターネット広告事業の再生に向けては、生産性強化と品質の向上、新規ジャンルの開拓やグローバルブランド案件の取り込みを強化していく。海外事業については東南アジアでアフィリエイト市場が普及拡大しつつあるなかで、2019年9月期下期からスタートしたシンガポールやマレーシアも含めて前期比80%増収、営業利益で初の黒字化を目指す。メディア運営事業では「ママスタジアム」及びその他メディアの月間UU数合計で1.5倍増を目指し、広告収入増だけでなく新規ビジネスモデルの開発・育成に取り組んでいく。

■Key Points
・大型受注案件の獲得で2019年9月期は増収、営業増益を確保
・2020年9月期は減収減益見通しだが、下期は2ケタ増収増益に転じる見込み
・将来的にメディア運営事業をインターネット広告事業と並ぶ規模まで拡大していく方針

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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