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ナノキャリア---2Qは売上高が209.0%増、赤字大幅減少、臨床開発推進及び提携先の開拓など積極的に取り組む


ナノキャリア<4571>は9日、2019年3月期第2四半期(2018年4月-9月)決算を発表した。売上高が前年同期比209.0%増の2.17億円、営業損失が9.28億円(前年同期は20.80億円の損失)、経常損失が9.11億円(同20.54億円の損失)、四半期純損失が9.09億円(同20.49億円の損失)となった。

主要パイプラインの進捗状況では、シスプラチンミセル(NC-6004)は、自社及びライセンス先との共同開発によりグローバルに開発を推進している。
ライセンス先であるOrient Europharma Co., Ltd.(台湾、以下「OEP」)とともに、日本を含むアジア地域において膵がんを対象に第3相臨床試験を実施している。

また、NC-6004は、頭頸部がんを対象として、台湾においてOEPが第1相臨床試験を、欧米において自社で第1および第2相臨床試験を各々行っていたが、アジア及び欧米の地域を統合して、OEPとともに改めて免疫チェックポイント阻害剤「キイトルーダ(R)」との併用による臨床試験を実施することで合意し、総額8百万USドルを受領するライセンス契約を締結した。頭頸部がんを対象とした第2相臨床試験に関する治験計画届出書(IND)を米国食品医薬品局(FDA)に提出し受理されている。

米国では自社で第2相臨床試験(バスケットデザイン試験)として非小細胞肺がん、膀胱がん、胆道がんの3適応症を対象に実施中である。

エピルビシンミセル(NC-6300)は、自社開発として米国で軟部肉腫を対象に第Iおよび第2相臨床試験を実施中である。
ダハプラチンミセル(NC-4016)は、自社開発により米国で実施した固形がんを対象にした第1相臨床試験の患者登録を完了し、主要目標である推奨用量が決定した。
パクリタキセルミセル(NK105)は、日本を含むアジア地域を対象としたライセンス先である日本化薬株式会社から、乳がんを対象に第2相臨床試験を開始した旨発表されている。

事業開発活動は、ノーリツ鋼機株式会社及び株式会社ジーンテクノサイエンスとの間で事業化ノウハウを組み合わせたバイオ事業の創出を目的とした業務提携契約を締結した。
また、セオリアファーマ株式会社と共同開発契約を締結した。


化粧品事業は、株式会社アルビオンとの共同開発製品であるスカルプトータルケア製品Depth(デプス)スタイリング剤や男女兼用「Depth for Share」の販売も開始している。大手百貨店や化粧品専門店の他、全国の美容室へ取扱い店舗を拡大している。

女性用化粧品は、株式会社アルビオンが販売する美容液及び薬用美白美容液の原材料を供給している。同社とは、次世代型エクラフチュールの開発に向けた共同研究開発も進め、2018年10月18日「エクラフチュールd」が発売された。

2019年3月期通期の業績予想は、売上高が前期比82.9%増の4.74億円、営業損失が21.99億円、経常損失が21.88億円、当期純損失が22.45億円とする8月13日に公表した業績予想を据え置いている。



<SF>

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