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ミロク情報 Research Memo(4):会計事務所向けが好調、ストック型ビジネスのサービス収入も順調に拡大


■ミロク情報サービス<9928>の業績動向

2. 品目別・販売先別売上動向
売上高の内訳を見ると、システム導入契約売上高が前年同期比3.7%増の8,620百万円、サービス収入が同6.8%増の4,653百万円、その他売上高が同49.3%増の612百万円といずれも増収基調が続いた。その他売上高については、子会社のビズオーシャンの売上高が450百万円と順調に成長しているほか、mmapによる事業承継支援サービスについても成約件数が増加し、増収に寄与した。

(1) システム導入契約売上高
システム導入契約売上高を販売先別で見ると、会計事務所向けが前年同期比16.3%増の3,065百万円と好調に推移し、一般企業向けは同2.6%増の4,451百万円、その他(本社・子会社売上及びパートナー向け売上)が同17.5%減の1,104百万円となった。

会計事務所向けに関しては当初、マイナンバー関連製品の需要減や契約更新時における5年契約から単年度契約への切り替えが進むと見て前年同期比で8%程度の減収を見込んでいたが、実際にはリプレース需要が想定を上回り、5年契約での更新が多かったこと等が増収要因となった。

一方、一般企業向けは期初計画比で0.6%減とほぼ計画どおりの進捗となった。内訳を見ると新規顧客向け売上高は前年同期比16.9%減の1,031百万円となり、既存顧客向けが同10.4%増の3,420百万円と好調を持続した。新規企業向けについては、中小企業向けの低価格製品「ACELINK NX-CE」の引き合いが増加したため、売上高は減収となったものの、契約件数は増加している。また、2017年4月に中堅・中小企業向けERPソリューション「Galileopt NX-Plus」をリリースし、既存顧客へのリプレース販売に注力したことも新規企業向けが伸び悩んだ一因となっている。なお、その他の売上高については、子会社売上やパートナー(販売代理店)売上は堅調に推移したが、前年同期に伸長した商工会向けサービスの需要一段落で本社売上が落ち込んだことが減少要因となっている。

品目別の売上高を見ると、会計事務所向け製品を中心にソフトウェアが前年同期比3.8%増の5,453百万円と増収基調が続いたほか、ハードウェアが同8.2%増の1,570百万円となった。ユースウェア(導入支援サービス)については新規企業向けの売上が減少したこともあり同0.9%減の1,596百万円と微減にとどまった。

(2)サービス収入
サービス収入の内訳を見ると、ソフトウェア運用支援サービス(企業向けソフト保守サービス)が新規顧客の獲得並びに既存顧客への追加販売が増加したことにより、前年同期比10.6%増の2,085百万円と拡大した。会計事務所を通じた小規模事業者向けの簡易版会計ソフト(「記帳くん」他/ソフト使用料収入)も同11.1%増の643百万円と2ケタ成長を持続した。また、会計事務所向け総合保守サービスであるTVSの売上高は同1.6%増の953百万円、ハード・NW(ネットワーク)保守サービスは同2.5%増の654百万円とそれぞれ契約件数の増加に伴い着実に伸長している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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