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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家キムさん:公開株数が多いIPOはCasaだが


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家キムさん(ブログ「IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」の著者)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年10月05日13時に執筆

10月31日に上場を予定しているCasa<7196>について詳細をまとめてみました。公開株数が多くIPOに当選しそうですが、人気があるのか考察してみます。


上場市場:東証2部
業種:その他金融業
想定発行価格:2,270円
公開価格:10月23日に決定予定
事業内容:家賃債務保証
公募株数:220,000株
売出株数:3,015,000株


上場に際し市場から吸収する金額は約73.4億円、オーバーアロットメント485,200株を含めると約84.4億円になります。
東証2部上場としては大きな吸収額のため、需給に心配があります。
そこで、2017年に上場した東証2部銘柄の初値パフォーマンスを調べてみます。


フルテック<6546>:公開価格600円 初値1,230円(騰落率+105.0%)
グリーンズ<6547>:公開価格1,400円 初値1,521円(騰落率+8.6%)
ウェーブロックHD<7940>:公開価格750円 初値721円(騰落率-3.9%)
ジェイ・エス・ビー<3480>:公開価格3,200円 初値4,280円(騰落率+33.8%)


調べてみた結果、ウェーブロックHD<7940>の1社のみ公開価格を割っています。
ウェーブロックHDの業種は化学でした。公開株数が5,266,500株と多く、市場からの吸収金額はオーバーアロットメントの780,000株を合わせて約45.3億円です。また、売出株中心のIPOだったため人気はやや低調でした。

Casaも売出株が公開株式の大部分を占めているため、個人的に初値不安があると思います。判断材料としてPERを算出してみると、想定発行価格2,270円ベースでPER14.8倍です。
同業種との比較で多少上値はあるように思いますが、約84.4億円の吸収金額は厳しいでしょう。
業績は前期まで売上が拡大しているにも関わらず、当期利益は減少傾向だったようです。

目論見書によると、全国10ヶ所に事業所があり、6,910社の代理店があります。
契約時に受領する初回保証料に加え、1年に1回継続的に年間保証料を受領するストック型収益モデルです。

IPO投資を好んで行っている私の意見になりますが、初値高騰の可能性は低いと思います。
また、上場から3ヶ月程度様子を見て投資をするのかどうか判断をしたいと考えています。
この3ヶ月という期間は株主が入れ替わり、株価が安定し始めるためです。
現在の筆頭株主がベンチャーキャピタルという点も気がかりです。

業績が赤字でも初値が良かったマネーフォワード<3994>やテーマ性で買われたウェルビー<6556>と何が違うかといえば、人気になるような要素が乏しいことだと思います。
逆に期待できるような材料は、SMBC日興証券と大和証券の共同主幹事だということです。

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執筆者名:キムさん
ブログ名:IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記


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