カナミックＮ Research Memo（5）：非常に高い財務の安全性、自己資本比率74.5%

■カナミックネットワーク<3939>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
貸借対照表を見ると、2017年3月末における総資産は1,127百万円となり、前期末比113百万円増加した。内訳を見ると、流動資産が123百万円増加する一方、固定資産は9百万円と微減だった。流動資産の増加は、現金及び預金の増加50百万円と売掛金の増加55百万円が主であり、業容の拡大が要因である。

負債合計は同18百万円増の287百万円となった。内訳としては流動負債が26百万円増加し、固定負債は7百万円の減少となっているが、ともに大きな変動ではない。流動負債の増加は、未払法人税等の増加29百万円が主な要因である。なお、有利子負債は前期末の54百万円から43百万円へ減少した。

純資産は同95百万円増の840百万円となった。前期末比で利益剰余金が同71百万円増加した影響が大きい。

経営指標を見ると、中長期の健全性を表す自己資本比率で74.5%という高い水準を維持したほか、短期の安全性を表わす流動比率も333.9%と一般に健全と言われる200%を大きく超える。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　角田 秀夫）



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