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ステップ Research Memo(3):生徒数の増加により、半期ベースで過去最高業績を連続更新


■業績動向

1. 2017年9月期第2四半期累計の業績概要
ステップ<9795>の2017年9月期第2四半期累計の業績は、売上高が前年同期比3.6%増の5,235百万円、営業利益が同2.8%増の1,361百万円、経常利益が同4.1%増の1,401百万円、四半期純利益が同8.0%増の965百万円といずれも半期ベースで過去最高を更新し、ほぼ期初会社計画どおりに推移した。

2017年9月期第2四半期累計期間における新規開校は小中学部の3スクールで、3月にあざみ野(横浜市青葉区)、中山(横浜市緑区)、開成(足柄上郡開成町)に開校し、小中学部の全校舎数は122校となった。期中平均の生徒数は同3.8%増となり、売上高の内訳を見ると小中学生部門が前年同期比2.6%増の4,227百万円、高校生部門が同8.3%増の1,008百万円とそれぞれ順調に拡大している。

特に今回注目されるのは、新規開校したスクールがいずれも好調な滑り出しとなったことだ。通常、新規開校時の生徒数は40〜50人程度で、70〜80人も集まれば順調と言える範囲だが、あざみ野や開成では100人前後の生徒数(4月末時点)が集まった。あざみ野は東急田園都市線沿線の学習塾激戦区の1つだが、合格者実績を見て入塾を希望する生徒が多く、また、開成は神奈川県内でも世帯数増加率が最も高いエリアで、大手化学企業の研究センターがある場所柄、教育熱心な家庭も多いようだ。JR横浜線沿線の中山では近隣のSTEP学習塾の口コミを聞いて入塾を希望する生徒が多かったと言う。

営業利益率が26.0%と前年同期から0.2ポイント低下したが、これは売上原価率が0.2ポイント上昇したことが要因となっている。期中平均正社員数が22名増加したこと等により人件費が92百万円増加(前年同期比3.9%増)したほか、新スクール開校や既存スクールの増床に伴い家賃が36百万円増加(同9.6%増)したことが主因となっている。一方、販管費については人員増に伴い人件費が5百万円増加したほか、租税公課が23百万円増加したが、折り込みチラシの効率化等により広告宣伝費が8百万円減少し、販管費率は前年同期並みの7.6%となった。この結果、営業利益は前年同期比2.8%増となった。また、営業外収支が18百万円改善しているが、これは主に企業主導型保育事業に関する助成金15百万円を計上したことによる。同社は2016年3月より社員向けの福利厚生を主目的として「ステップ保育園」を藤沢市の本社近くにオープンしたが、今春4月に2園目をオープンするに当たって、両園とも企業主導型保育事業の認定を内閣府より受けた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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