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エクストリーム Research Memo(5):ウィットネストM&Aで資産・負債増も財務の安全性は維持


■エクストリーム<6033>の業績動向

2. 財務状況と経営指標
貸借対照表を見ると、2017年3月末における総資産は2,062百万円となり、単独前期末比825百万円増加した。内訳を見ると、流動資産が547百万円増加したほか、固定資産が277百万円増加した。流動資産の増加は、現金及び預金の増加350百万円と売掛金の増加139百万円が主な要因。一方、固定資産の増加は、ウィットネストの子会社化によるのれんの増加で無形固定資産が199百万円増加したことによるところが大きい。

負債合計は同543百万円増の926百万円となった。流動負債と固定負債がそれぞれ増加したが、流動負債の増加357百万円は未払法人税等の増加153百万円、短期借入金等の増加102百万円など。一方、固定負債の増加185百万円は、社債の増加119百万円、長期借入金の増加66百万円が要因。なお、有利子負債は前期末の65百万円から353百万円へ増加した。

純資産は同281百万円増の1,136百万円となった。前期比で利益剰余金が同254百万円増加したためだ。

キャッシュ・フローの状況を見ると、2017年3月末の現金及び現金同等物は、前期末に比べ358百万円増加し、920百万円となった。各キャッシュ・フローの増減要因について見ると、営業キャッシュ・フローは404百万円の収入となった。売上債権の増加による資金の減少136百万円があったものの、税金等調整前当期純利益433百万円や未払金の増加71百万円が増加要因として働いた。投資キャッシュ・フローは332百万円の支出となった。連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出243百万円と差入保証金の差入による支出44百万円があったことによる。一方、財務キャッシュ・フローは285百万円の収入となった。配当金の支払額24百万円があったものの、長期借入金による収入120百万円と社債発行による収入177百万円があったためだ。

経営指標を見ると、健全性を表す自己資本比率はウィットネストの子会社化とそれに伴う資金調達により55.1%へ低下したものの、50%を超える水準を維持したほか、流動比率も206.7%と一般に健全と言われる200%を維持している。一方、収益性を表す営業利益率は人材ソリューション事業の受注好調、コンテンツプロパティ事業の収益改善を映し13.3%と2ケタ台に乗せた。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)



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