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アクセル Research Memo(5):無借金経営、手元キャッシュも豊富で、財務の健全性は高い


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
2017年3月末の総資産残高は前期末比127百万円減少の12,029百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では現金及び預金が674百万円増加し、売掛金が286百万円、商品及び製品が556百万円、前渡金が282百万円減少した。また。固定資産では投資有価証券が537百万円増加した。2016年6月に資本業務提携したエスディーテック(株)への出資60百万円のほか、その他投資有価証券の取得で250百万円の増加要因となった。

負債合計は前期末比328百万円減少の571百万円となった。買掛金が396百万円減少したことが主因となっている。また、純資産は同201百万円増加の11,457百万円となった。利益剰余金が36百万円、その他の有価証券評価差額金が164百万円増加した。

経営指標を見ると、安全性を示す自己資本比率は負債の減少に伴い前期の92.6%から95.3%に上昇し、また総資産に占める現金及び預金の比率は72.6%となるなど財務の健全性は極めて高いと判断される。一方で、収益性に関してはROEで0.8%、営業利益率で1.8%と数年前の水準と比較すると大きく低下している。遊技機器市場の縮小に伴い主力のグラフィックスLSIの販売減少が続いていることに加えて、研究開発費が増加していることが主因となっている。今後も遊技機器市場の動向が収益に影響すると考えられるが、アクセル<6730>ではグラフィックスLSI以外の製品拡大やその他市場への展開を進めていくことで、中長期的に持続的な成長を図っていく戦略であり、ROEで10%台の水準に回復することを当面の目標としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)



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