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アパマンHD Research Memo(5):有利子負債を削減し、財務体質は着実に改善が進む


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
アパマンショップホールディングス<8889>の2017年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,052百万円増加の43,343百万円となった。主な増減要因を見ると、流動資産では繰延税金資産が421百万円減少した一方で、その他流動資産が823百万円、受取手形及び売掛金が245百万円増加した。また、固定資産では有形固定資産が224百万円増加し、のれんが102百万円減少した。

一方、負債は前期末比で54百万円減少の38,150百万円となった。有利子負債は835百万円減少したが、買掛金が293百万円、その他流動負債が526百万円増加した。また、純資産は前期末比1,105百万円増加の5,193百万円となった。親会社株主に帰属する四半期純利益の計上により利益剰余金が306百万円増加したほか、新株予約権の行使に伴い資本金が370百万円、資本剰余金が373百万円増加した。

経営指標としては、2015年9月期に繰延税金資産を取り崩した影響等で、自己資本比率が4.5%まで低下したが、2017年9月第2四半期末は純資産の増加に伴い11.8%まで回復した。また、ネットキャッシュ(現預金−有利子負債)についても23,166百万円のマイナスではあるものの、前期末比で815百万円改善するなど、財務体質は着実に改善が進んでいると言える。同社では今後も収益の拡大によって有利子負債の削減を図り、財務体質の改善を進めていく方針としている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)




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