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北恵 Research Memo(5):今期業績は厳しく予想しているが住宅着工に回復感も


■決算動向

2. 2017年11月期の業績見通し
北恵<9872>の2017年11月通期の業績は、売上高が前期比2.3%増の52,000百万円、営業利益が同2.7%増の650百万円、経常利益が同2.1%増の750百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同7.4%増の450百万円と予想されている。

住宅市場全般は前回の消費増税の影響からは完全に脱却し、10%への増税も2019年に延期されたことはプラス要因であるが、依然として先行きは不透明である。住宅着工戸数は前年比ではプラスに転じているが、その水準は決して高いとは言えない。そのため同社でも今期(2017年11月期)の業績をかなり固めに見ている。しかし同社商品への需要は必ずしも新築住宅だけではなく、近年ではリフォームによる需要も増加していることから、リフォーム需要の取り込みや注力している施工付販売の受注次第では業績が上振れする可能性もありそうだ。

商品別売上高は、木質建材4,710百万円(前期比1.5%増)、非木質建材3,110百万円(同1.6%増)、合板2,130百万円(同0.9%増)、木材製品1,860百万円(同1.5%増)、住宅設備機器11,500百万円(同1.8%増)、施工付販売25,310百万円(同3.1%増)、その他3,380百万円(同0.8%増)とすべての商品で増収を予想している。またオリジナル商品の売上高は1,800百万円(同3.6%増)を見込んでいる。

また地域別売上高は、近畿17,800百万円(前期比1.5%増)、九州・中四国7,800百万円(同3.8%増)、中部4,800百万円(同0.9%増)、東日本21,600百万円(同2.8%増)、その中で首都圏18,800百万円(同7.9%増)を予想している。各地域で増収を予想しているが特に首都圏での売上高を伸ばす計画だ。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)



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