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今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低い見通し


ユーロと円の換金市場は、リスク回避的な動きが今すぐに加速する可能性は低いと見られています。過去数年のユーロ・ドルの変動を振り返ると、2017年には最低値の1.0341ドルを記録し、その後2018年には1.2537ドルまで上昇しましたが、2022年には再び0.9536まで下がりました。しかし2024年に向けて1.1ドル台までの回復が見込まれています。ユーロ・円に関しても、2016年の英国のEU離脱決定後に109円台に急落したものの、その後一時137円台に回復。今年はさらに175円台まで上昇する動きが見られます。ドイツを含む欧州諸国の財政支出拡大計画とECBの政策金利引き下げが4月以降休止される見通しも、ユーロの買い要因として働いています。これに対し、欧州経済の不透明感や政治的不安、米国の関税措置はユーロ売り要因となります。

*07:56JST 今日の為替市場ポイント:◆ユーロ編◆リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低い見通し ユーロ・ドルは、1.0341ドル(2017/01/03)まで下落したが、1.2537ドル(2018/02/18)まで上昇。その後、0.9536(2022/09/28)まで反落したが、2024年にかけて1.1ドル台まで戻している。ユーロ・円は英国民投票で欧州連合(EU)からの離脱が決定し、一時109円57銭(2016/06/24)まで急落。その後137円50銭(2018/2/2)まで買われたあと、長期間伸び悩んだが、日欧金利差の拡大や円安・ドル高の進行を受けて175円16銭(2024/7/10)まで上昇。ドイツなどは財政支出の拡大を計画しているため、欧州中央銀行(ECB)は4月以降、政策金利の引き下げを休止する可能性がある。このため、リスク回避的なユーロ売り・円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

【ユーロ売り要因】
・欧州経済の先行きは不透明
・欧州の政治不安
・米国の関税措置

【ユーロ買い要因】
・ECBは4月以降、利下げ休止の可能性
・日本銀行による追加利上げは6月以降となる可能性
・欧州諸国の財政拡大計画

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