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【市場反応】米雇用統計、労働市場が底堅いながら減速の兆候も、ドル軟調


2月の米雇用統計は、失業率が予想外に4.1%と上昇し、労働市場の減速が示唆された。非農業部門雇用者数は15.1万人増となり、1月の12.5万人増からの改善が見られたものの、予想を下回る結果となった。平均時給は前月比0.3%増と伸びが鈍化し、労働参加率も62.4%に低下、不法移民帰還政策の影響と見られる。市場反応では、労働市場の減速を受け米債利回りが低下し、ドル売りが強まりました。ドル・円は147円まで上昇後下落し、ユーロ・ドルやポンド・ドルは上昇し高値を更新。

*23:20JST 【市場反応】米雇用統計、労働市場が底堅いながら減速の兆候も、ドル軟調 米労働省が発表した2月雇用統計で、失業率は4.1%と、予想外に1月4.0%から上昇した。労働参加者の減少が影響したと見られる。非農業部門雇用者数は前月比+15.1万人と、1月+12.5万人から伸びが拡大したが、予想は下回った。1月分は+14.3万人から+12.5万人へ下方修正。12月分は1.6万人の上方修正で、2カ月分で2000人の下方修正となった。

平均時給は前月比+0.3%と、予想通り1月から伸びが鈍化し、12月来で最低。前年比では+4.0%と、1月の+3.9%から伸びが拡大も予想は下回った。

週平均労働時間は34.1と、増加予想に反し1月と同水準を維持。労働参加率は62.4%と、1月62.6%から予想外に低下し、23年1月来で最低となった。トランプ政権による不法移民の本国送還政策の影響と見られる。不完全雇用率(U6)は8.0%と、1月7.5%から上昇し、21年10月来で最高となった。

一部で警戒されていたネガティブサプライズとはならなかったものの、厳冬や不法移民の本国送還の影響などで労働市場の若干の減速が示され米債利回りは低下。ドル売りが優勢となった。ドル・円は147円96銭へ強含んだのち、147円12銭まで下落。ユーロ・ドルは1.0889ドルまで上昇し昨年11月来の高値を更新。ポンド・ドルは1.2903ドルから1.2940ドルまで上昇した。

【経済指標】
・米・2月失業率: 4.1%(予想:4.0%、1月:4.0%)
・米・2月非農業部門雇用者数:+15.1万人(予想:+16万人、1月:+12.5万人←+14.3万人)
・米・2月平均時給:前月比+0.3%、前年比+4.0%(前月比予想+0.3%、1月+0.4%←+0.5%、前年比予想+4.1%、1月+3.9%←+4.1%)

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