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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日銀利上げやウクライナを見極め


欧米外為市場では、ドルは堅調なドル買い地合いが続くものの、日銀の利上げ観測やウクライナ情勢の緊迫でドル・円は155円台で伸び悩む可能性がある。ウクライナでの軍事行動とロシアの反応が市場に影響を与えているが、過度なリスクオフは後退している。米トランプ次期政権の政策期待やFRBの利下げ方針見直しがドル高を後押ししているが、安全資産としての円の需要は続く。今後の欧米市場ではドル高の継続性に注目が集まる。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドル買い継続も日銀利上げやウクライナを見極め 20日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。米追加緩和スタンス後退で、ドル買い地合いは継続。ただ、日銀の年内利上げ観測のほかウクライナ情勢の緊迫で警戒が高まり、ドルは155円台で上値が重くなりそうだ。

ウクライナは19日、米バイデン政権が使用を容認した長距離ミサイルでロシアを攻撃した。それに対するロシアの反撃が懸念されたものの、核使用に否定的だった。そのため過度なリスクオフムードは後退。ユーロ・ドルは1.0520ドル台から1.06ドル台に持ち直し、ドル・円は153円前半から154円80銭台に再浮上した。本日アジア市場はドル売り先行も、クロス円の堅調地合いを受けドル・円は155円を上抜けた。

この後の海外市場はドル高継続を見極める展開。米トランプ次期政権の政策運営が景気を押し上げるとの観測から、ドル買い地合いに振れやすい。最近の堅調なインフレ指標を背景に連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ方針を弱めるとの見方により引き続きドルは売りづらい。今晩はエヌビディアの業績拡大で株高・円安の可能性もあろう。ただ、日銀の金融政策やロシア・ウクライナの緊張をにらみ、円買い圧力は続くとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 南ア・10月消費者物価指数(前年比予想:+3.0%、9月:+3.8%)
・18:00 欧州中央銀行(ECB)金融安定報告
・24:00 バー米FRB副議長(銀行監督担当)証言(米下院金融サービス委員会)
・01:00 クック米FRB理事講演(経済見通し)
・02:15 ボウマン米FRB理事講演
・06:00 コリンズ米ボストン連銀総裁講演(金融経済・連銀関連)


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