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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米次期政権の政策運営や米インフレにらみ


ドル・円は、米トランプ次期政権の政策期待から底堅い値動きを見せると予想されています。政策運営に対する楽観的な見方がドル高を促し、ドルは売りづらい状況です。さらに、来週発表される米インフレ指標が期待以上であれば、ドル買いをサポートし、ドルの下値はしっかりすると見られています。米連邦公開市場委員会(FOMC)の0.25%利下げ決定後、ドルは方向性のない動きが続いていますが、今後の緩和的な政策方針が注目されています。ユーロ・ドルは減価し、ドル・円も一時的に下げましたが、その後の海外市場では安全資産としての円に対する売りが出やすい状況です。

*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は底堅い値動きか、米次期政権の政策運営や米インフレにらみ 8日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。米トランプ次期政権の政策運営はドル高を招くとの見方から、ドルは売りづらい。また、来週発表の米インフレ指標は堅調な内容が予想され、ドルに買いが入りやすい展開となりそうだ。

米大統領選でトランプ前大統領の再登板を受け、政策期待によるドル買い地合いは継続。また、連邦公開市場委員会(FOMC)は0.25%の利下げを決定したが、今後の緩和的な政策方針に対する見解は分かれ、ドルは売り買い交錯。ユーロ・ドルは1.0820ドル台から1.0760ドル台に下げ、ドル・円は153円40銭台から152円台に軟化した。本日アジア市場で中国株安が嫌気され、ドル・円は一時152円半ばに値を下げた。

この後の海外市場は重要イベントの通過に伴い、リスク要因の後退により安全通貨の円に売りが出やすい。また、トランプ次期政権の発足に向け、政策運営をにらんだドル買いは継続。連邦準備制度理事会(FRB)による今後の利下げペースを見極めようと、ドルは売りづらいだろう。一方、来週発表の米国の消費者物価指数(CPI)は前回を上回ると予想され、インフレ再加速への思惑がドル買いをサポートすれば下値は堅いとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 カナダ・10月失業率(予想:6.6%、9月:6.5%)
・22:30 カナダ・10月雇用者数増減(予想:+2.72万人、9月:+4.67万人)
・24:00 米・11月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値(予想:71.0、10月:70.5)
・01:00 ボウマン米FRB理事講演(銀行関連)
・04:30 ムサレム米セントルイス連銀総裁あいさつ(録画、同行開催イベント)

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