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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドルに安全通貨買いも当局者発言で失速


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、ドルに安全通貨買いも当局者発言で失速 10日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。中東情勢の不安定化で、安全通貨のドルと円に買いが入りやすい。一方、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の引き締めに慎重な見解で、ドル買い後退の可能性もあろう。

イスラエルと武装組織ハマスの戦闘激化により中東情勢に不透明感が広がり、前日の取引はリスク回避ムードで安全通貨買いが先行。ただ、FRB当局者から債券利回りの上昇により引き締め継続に慎重な見解が示されると長期金利の低下を受けドル売り優勢に。ユーロ・ドルは1.0570ドル台に浮上し、ドル・円は148円40銭台に弱含んだ。本日アジア市場はドル売りが強まる場面もあったが、日本株高が主要通貨を支えた。

この後の海外市場は引き続き中東の混乱が不安視され、不透明感からドルや円など安全通貨が選好されやすい地合いとなりそうだ。一方、当局者からインフレ抑止に向け引き締め長期化に前向きなスタンスが予想される。半面、FRB内ではややハト派寄りの意見も出始め、今月末の米連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げ観測は想定内にとどまる。米金利高が抑制されればドル買いは限定的で、ドル・円は失速の可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 ボスティック米アトランタ連銀総裁対談(米経済見通し)
・23:00 米・8月卸売在庫改定値(前月比予想:-0.1%、速報値:-0.1%)
・02:00 米財務省・3年債入札
・02:00 ウォラー米FRB理事基調講演(米ジョージメイソン大学主催金利政策会議)
・04:00 カシュカリ米ミネアポリス連銀総裁対話集会参加(シカゴ)
・07:00 デイリー米サンフランシスコ連銀総裁対話集会参加(ノースダコタ)


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