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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米賃金圧力の低下ならドル売りも


*17:25JST 欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米賃金圧力の低下ならドル売りも 3日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想する。米連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め期待から、ドル買い継続の見通し。ただ、賃金上昇圧力の低下が示されれば、先行きの金融政策をにらみドル買いは後退しそうだ。

前日発表された米ADP雇用統計は民間部門雇用者数が予想外の大幅増。週末の雇用統計の良好な内容を期待した米金利高・ドル高に振れ、ユーロ・ドルは1.0910ドル台に軟化、ドル・円は143円半ばに浮上。ユーロ・円は反落し、156円半ばで推移した。本日アジア市場は日銀による臨時の国債買入れオペの通知でドル・円は143円70銭台に値を切り上げる場面もあった。ただ、日経平均株価の弱含みで円売りは縮小した。

この後の海外市場は明日の米雇用統計発表を前に、関連指標が注目される。新規失業保険申請件数は前週分より弱い内容となる見通し。また、非農業部門労働生産性で賃金インフレ低下に思惑が広がれば、米FRBの引き締め観測は後退しよう。さらに、ISM非製造景況指数は低調なら景気減速が意識されやすく、年後半の利下げを警戒したドル売りが見込まれる。一方、日銀の政策修正や為替介入への思惑で円売りは後退しそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 ユーロ圏・7月サービス業PMI改定値(予想:51.1、速報値:51.1)
・17:30 英・7月サービス業PMI改定値(予想:51.5、速報値:51.5)
・18:00 ユーロ圏・6月生産者物価指数(前年比予想:-3.2%、5月:-1.5%)
・20:00 英中銀が政策金利発表(0.25ポイント引き上げ予想)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:22.1万件)
・21:30 米・4-6月期非農業部門労働生産性速報値(前期比年率予想:+2.2%、1-3月期:-2.1%)
・21:30 バーキン米リッチモンド連銀総裁講演(景気後退関連)
・22:45 米・7月サービス業PMI改定値(予想:52.4、速報値:52.4)
・23:00 米・7月ISM非製造業景況指数(予想:53.0、6月:53.9)
・23:00 米・6月製造業受注(前月比予想:+2.3%、5月:+0.3%)
・23:00 米・6月耐久財受注改定値(前月比予想:+4.7%、速報値:+4.7%)


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