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海外投資家の買いが再開するとの観測から33000円台を回復【クロージング】


*15:53JST 海外投資家の買いが再開するとの観測から33000円台を回復【クロージング】 28日の日経平均は5営業日ぶりに反発。655.66円高の33193.99円(出来高概算13億9000万株)と4営業日ぶりに33000円台を回復して取引を終えた。前日までの4日間で1000円超下落した反動により自律反発を狙った買いや、前日の米国市場でハイテク株が上昇した流れを受けて、半導体関連や電子部品関連などの値がさ株を中心に買いが先行して始まった。また、前引け間際から海外投資家による先物買いなどが断続的に入ったことをきっかけに、日経平均は大引けにかけて上げ幅を広げた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄1700を超え、全体の9割超を占めた。セクター別では、海運を除く32種が上昇。空運、証券商品先物、輸送用機器、情報通信の上昇が目立っていた。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、信越化<4063>が堅調だった半面、川崎船<9107>、中外薬<4519>、オリンパス<7733>が軟化した。

前日の米国市場は、6月の消費者信頼感指数などの経済指標が市場予想を上回ったことで景気後退懸念が低下し、投資家心理が改善。主要株価指数は上昇した。なかでもSOX指数が3%を超える上昇となったことから、東京市場もハイテク銘柄を中心に値を上げる銘柄が増えた。円相場が一時1ドル=144円台へと円安が進行したことも輸出関連株に追い風となった。また、後場に入ると、年金などのリバランス売りが一息ついたとの観測が広がるなか、海外投資家による主力株買いが再開したとの見方から、日経平均の上げ幅は650円を超えた。

日経平均は後場に入り、様相が一変した。前日までの4日間の下落で、目先値幅調整は一巡したうえ、節目の33000円回復後に買い戻しの流れが強まったことから、再び上値トライに転じてくるのではないかとの先高期待感が広がりつつある。一方、今夜予定されるECBフォーラムでは、パウエルFRB議長、ラガルドECB総裁、植田日銀総裁などの発言機会が予定されている。特にパウエル議長が今後の利上げに関してどのような見解を示すのかに注目が集まっている。


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