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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米引き締め継続期待も明日のCPIを見極め


11日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米金融引き締め方針の継続を背景に、ドル買い基調に振れやすい。ただ、明日発表の米消費者物価指数(CPI)で伸びの鈍化を見極めようと、米金利高・ドル高は後退しそうだ。

パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は前日の討論会で金融政策に言及したものの、想定内の内容にとどめた。それを受け米10年債利回りの大幅上昇は抑制され、ユーロ・ドルは1.07ドル半ばに浮上、ドル・円は131円70銭台に軟化。ただ、本日アジア市場はドルの買戻しにより、ユーロ・ドルは1.07ドル前半に失速し、ドル・円は132円半ばに上昇。全般的に方向感は乏しいものの、円売りが主要通貨を押し上げる展開に。

この後の海外市場は米インフレが意識される。パウエルFRB議長の前日の見解に対し市場の反応は限定的となったが、引き締め継続の方針に変わりはなく、金利高・ドル高に振れやすい。一方、明日発表の消費者物価指数(CPI)が注目されるなか、前年比+6.5%、コア指数は+5.7%と予想されており、インフレ鈍化を見極める展開でドル買いは入りづらい。また、世界銀行による2023年の成長率の大幅下方修正もドル買いを弱めそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・03:00 米・財務省10年債入札

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