【市場反応】米10月ISM製造業景況指数/9月JOLT/9月建設支出、予想上回りドル買い再開

米供給管理協会（ISM）が発表した10月ISM製造業景況指数は50.2と、9月50.9からさらに低下したが、予想を上回った。50を割り込んだパンデミックによる経済封鎖直後の20年5月来で最低。

同時刻に発表された米9月JOLT求人件数は1071.7万件と、1000万件割れまで減少予想に反して8月1028万件からさらに増加し、労働市場が依然ひっ迫している証拠となった。
米9月建設支出も前月比＋0.2％と、2カ月連続マイナス予想に反し8月-0.6％からプラスに改善した。

事前に発表された米10月製造業PMI改定値は50.4と、予想外に速報値49.9から上方修正された。6カ月連続で低下し活動縮小の50を割り込んだパンデミックによる経済封鎖直後の20年6月来で最低となったものの、かろうじて活動拡大域を維持。

軒並み良好な結果を受け、米連邦準備制度理事会（FRB）が利上げ継続を強いられるとの見方が強まり、米国債相場も反落。10年債利回りは4％回復した。

ドル買いも再開しドル・円は147円00銭から148円17銭まで上昇。ユーロ・ドルは0.9953ドルから0.9890ドルまで反落した。ポンド・ドルは1.1566ドルから1.1494ドルまで反落。
【経済指標】
・米・10月ISM製造業景況指数：50.2（予想：50.0、9月：50.9）
・米・9月JOLT求人件数：1071.7万件（予想：967.5万件、8月：1028万件←1005.3万件）・米・9月建設支出：前月比＋0.2％（予想：-0.6％、8月：-0.6％←-0.7％）
・米・10月製造業PMI改定値：50.4（予想：49.9、速報値：49.9）



＜KY＞