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今日の為替市場ポイント:ロシアと西側諸国との協議継続への期待で円買い縮小も


15日のドル・円は、東京市場では115円59銭から115円26銭まで弱含み。欧米市場では、115円32銭から115円87銭まで反発し、115円63銭で取引終了。本日16日のドル・円は主に115円台で推移か。ロシアは安全保障を巡る問題に関する西側諸国との協議を継続する用意があることから、リスク回避的な円買いがただちに拡大する可能性は低いとみられる。

報道によると、ロシアのプーチン大統領は15日、モスクワでドイツのショルツ首相と会談し、「ロシアはミサイルなど安全保障を巡る問題に関する西側諸国との協議を継続する用意がある」との見方を伝えたようだ。14日にはドイツのショルツ首相がウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、経済支援の意向があることを伝えている。一方、国営ロシア通信の報道によると、ロシアのウラジーミル・チゾフ欧州連合(EU)大使は、「ウクライナ東部ドンバス地方などでロシア市民の殺害が始まれば、ロシアは対応する」との見方を伝えている。

ロシアは、自国の安全保障問題とウクライナ東部のロシア系住民に対する迫害を阻止するために、ウクライナへの関与を続けるとみられる。ウクライナ情勢は引き続き流動的であり、ロシアと西側諸国との対立関係が短期間で解消される可能性は低いとみられる。

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