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米国株見通し:弱含みか、インフレ高進で引き締め加速に警戒


(14時00分現在)

S&P500先物      4,576.60(-10.6)
ナスダック100先物  15,006.60(-50.4)


グローベックス米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅安、NYダウ先物は10ドル安。NY原油先物(WTI)は上げ渋り、本日の米株式市場は売り先行となりそうだ。


9日の主要3指数は続伸。ナスダックは2日連続でプラスを維持したほか、ダウも上値を伸ばし305ドル高の35768ドルで取引を終えた。材料難のなか長期金利にらみの展開となり、10年債利回りの上昇抑制を受けハイテク関連への買いが相場をけん引。また、国内で新型コロナウイルスの感染拡大への懸念が弱まり、消費関連への買いが強まった。金融引き締めの加速に慎重な当局者発言も、指数の上昇を支援した。


本日は弱含みか。焦点の消費者物価指数(CPI)は前年比+7.3%と、昨年12月の+7.0%を上回る見通し。インフレ高進は織り込み済みだが、市場予想をさらに上回る強い内容なら連邦準備制度理事会(FRB)による引き締め加速への警戒が広がる。その際には金利高を手がかりに、ハイテク関連への売りが再開しそうだ。新規失業保険申請件数も材料視される。ただ、コロナまん延抑止への期待で、消費関連は売りづらい。


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