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NY外為:ユーロ上昇、独インフレが予想上回る&ECB総裁が高インフレ長期化に言及


欧州中央銀行(ECB)は定例理事会で市場の予想通り金融政策の据え置きを決定した。PEPPは少なくとも来年3月末まで継続するとした。さらに、インフレ率は一時的との見方を維持。会合後に開催された会見で、ラガルド総裁はサプライチェーン問題が2022年に入ってもすぐには解決しない可能性を警告。高インフレの局面は想定以上に長期化する可能性を指摘した。同時に、中期的にインフレ予測は目標を下回るとし、22年にインフレが弱まるとの見通しを繰り返し、我々の高インフレが一過性との見通しが正しいと自信を表明した。

また、パンデミック緊急購入策(PEPP)は減速させ来年3月に終了するとしたが、PEPPの縮小はテーパリングではないと主張。また、金利市場の利上げ観測はガイダンスに一致しないとした。

しかし、ドイツのインフレ率が予想を上回ったほか、ラガルド総裁が高インフレの長期化に言及したためてユーロ買いが優勢となった。ユーロ・ドルは1.1581ドルから1.1692ドルまで上昇し1カ月ぶり高値を更新。ユーロ・円は131円56銭の安値から132円51銭まで上昇。ユーロ・ポンドは0.8430ポンドから0.8467ポンドまで上昇した。

[金融政策]
・欧州中央銀行(ECB)
・主要政策金利を0.00%に据え置き
・預金ファシリティ金利(中銀預金金利、下限)を-0.50%に据え置き
・限界貸出金利(上限)を0.25%に据え置き
「パンデミック資産購入プログラム(PEPP)は過去数四半期をやや下回るペースで継
続へ」
「インフレ率は一時的に目標をやや上回る可能性」
「PEPPは少なくとも来年3月末まで継続」

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