15日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:過熱を冷ます調整のなかで押し目買い意欲は強そう
■日光電、2Q上方修正 営業利益150億円←110億円
■前場の注目材料:NTTデータ、IT導入の環境負荷低減効果可視化


■過熱を冷ます調整のなかで押し目買い意欲は強そう

15日の日本株市場は、売り一巡後の底堅さを見極める相場展開になりそうだ。14日の米国市場ではNYダウが292ドル安だった。8月消費者物価指数(CPI)の伸びが前月から鈍化し高インフレへの懸念が後退し買いが先行したものの、新型コロナウイルスの変異株流行による景気回復への影響が警戒されるなか、銀行のほか景気敏感株中心に売りが広がり、下落に転じている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比265円安の30135円。円相場は1ドル109円70銭台で推移している。

シカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行の展開から始まることになろう。もっとも、昨日の上昇によって2月高値を上回ったことから、目先的には達成感が意識されやすいところであろう。一方で急ピッチの上昇に対する過熱感が警戒されやすく、利益確定の動きも出やすいところである。もっとも、これまで押し目待ちに押し目無し、といった上昇が続いていたこともあり、過熱を冷ます調整のなかで押し目買い意欲は強そうだ。

また、米国については小売売上高などの指標発表も控えていることもあり、神経質になりやすいところ。NYダウは再び支持線として機能していた75日線を割り込んだことにより、調整基調が強まる可能性はあるだろう。ただし、米国については9月相場に対して慎重な見方がされており、利益確定の売りが出やすい需給状況である。一方で、国内においては次期政権による政策期待が高まっているほか、新型コロナウイルスの新規感染者数は減少傾向を見せており、今後の行動制限緩和に向けた経済活動の正常化への期待なども高まりやすい。日本株は先進国の中で相対的には足元で強い値動きを見せるなか、海外勢による日本株比率の引き上げへの思惑なども根強いだろう。

そのため、朝方こそインデックスに絡んだ売りの影響から、指数インパクトの大きい値がさ株などが指数を下押す格好になろうが、売り一巡後の押し目拾いの動きは強まりやすいと見ておきたい。また、過熱感が警戒される一方で、物色意欲は強いと考えられ、出遅れ感の強い銘柄などへの水準修正を想定した値幅取り狙いの動きも意識されよう。


■日光電、2Q上方修正 営業利益150億円←110億円

日光電<6849>は第2四半期業績予想の修正を発表。営業利益は110億円から150億円に上方修正した。新型コロナウイルス感染再拡大の地域において生体情報モニタなどの需要が増加した。また、売上構成の変化により売上総利益率が改善する見込みであることから、計画を上回る見込みとなった。なお、通期については現在精査中としている。


■前場の注目材料

・日経平均は上昇(30670.10、+222.73)
・米原油先物は上昇(70.46、+0.01)
・米長期金利は低下
・次期首相による大型経済対策への期待
・海外コロナワクチン接種の進展
・日銀は金融緩和を長期化
・株価急落時の日銀ETF買い


・NTTデータ<9613>IT導入の環境負荷低減効果可視化
・京セラ<6971>微細加工用超硬工具に参入、寿命3倍
・大和ハウス<1925>米戸建て買収、今月下旬、需要旺盛の米開拓加速
・商船三井<9104>ロシアエネルギー大手とLNG船契約
・双日<2768>スペインで電力小売り参入
・丸紅<8002>商船三井・露ESNなどとメタノール輸送船で覚書
・ブリヂストン<5108>EV充電で蘭社と協業、欧にスタンド、5年で3500台
・ホンダ<7267>ホンダなど国内外4社、交換式電池でコンソーシアム設立
・AGC<5201>mRNA製造受託を開始、独に設備新設
・トクヤマ<4043>パナソニックと純水素型燃料電池を実験、燃料に副生水素


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 7月機械受注(船舶・電力除く民需)(前月比予想:+2.5%、6月:-1.5%)

<海外>
・07:45 NZ・4-6月期経常収支(予想:-17.50億NZドル、1-3月期:-28.95億NZドル)
・11:00 中・8月鉱工業生産(前年比予想:+5.8%、7月:+6.4%)
・11:00 中・8月小売売上高(前年比予想:+7.0%、7月:+8.5%)
<ST>

情報提供元 : FISCO
記事名:「 前場に注目すべき3つのポイント~過熱を冷ます調整のなかで押し目買い意欲は強そう~