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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、リスクオン継続もFOMC控え売り縮小


27日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る展開を予想する。株価や長期金利を手がかりに、ややドル売りに振れやすい地合いに。ただ、本日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での政策方針を見極めようと、ドル売りは縮小しそうだ。

前日の取引で米10年債利回りは上昇後に失速し、それに追随したドルの動きが目立った。ユーロ・ドルは1.21ドル台で上値の重さを嫌気した売りが強まったほか、ドル・円は下値の堅さが意識され108円台前半に浮上。本日アジア市場でも、同様の展開に。日銀は金融政策決定会合で現行の政策維持を決定したが、新味の乏しさからやや円買いに振れる場面もあった。ただ、全般的にFOMCの政策方針に関心が向けられ、積極的な売り買いは手控えられているようだ。

この後の海外市場は金利や株価が手がかりとなるものの、調整にとどまる見通し。今晩発表の米経済指標のうち消費者信頼感はコロナ危機後の最高水準が予想され、正常化期待で株高に振れればリスクオンのドル売りが先行しそうだ。また、米7年国債の入札が好調なら長期金利の上昇を抑制しドル買いは後退。ただ、足元の回復過程で連邦準備制度理事会(FRB)による資産買取りの段階的縮小(テーパリング)への思惑が広がるなか、政策待ちでドル売りは弱まりそうだ。

【今日の欧米市場の予定】
・22:00 米・2月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+1.0%、1月:+1.0%)
・22:00 米・2月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+11.8%、1月:+11.1%)
・23:00 米・4月消費者信頼感指数(予想:112.0、3月:109.7)
・02:00 米財務省・7年債入札
・米連邦公開市場委員会(FOMC、28日まで)


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