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欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米中対話継続が好感されれば円買い後退


18日の欧米外為市場では、ドル・円は下げ渋る値動きを予想する。世界的な新型コロナウイルスの感染再拡大に警戒感が広がるなか、やや円買いに振れやすい見通し。ただ、米中両国の今後の対話継続が好感されれば、円買いを弱める要因となりそうだ。

前日の取引では米国内の一部の州や中国・北京でのコロナ集団感染が嫌気され、やや円高方向に振れた。また、中国とインドの国境付近での衝突、北朝鮮と韓国の軍事境界線での対立で、地政学リスクが意識されたことも円買いを支援。本日アジア市場でもその流れが続き、円買い継続で主要通貨は値を下げた。また、本日のNZ国内総生産(GDP)の予想外の鈍化や豪雇用統計の低調な内容でオセアニア通貨が指標発表後に弱含み、クロス円を下押し。ドル・円も正午にかけてじり安となり、106円70銭まで落ち込む場面があった。

この後の海外市場でも、引き続きコロナ感染再拡大が警戒され、安全通貨の円に上昇圧力がかかる。一方、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長は2日間の議会証言で先行きについて慎重な見方を示しており、ドル買いを抑制しよう。ただ、今晩発表のフィラデルフィア連銀製造業景況指数と新規失業保険申請件数はいずれも前回から改善が見込まれ、経済の早期正常化への期待感からドル売りは後退する見通し。また、人権問題などで揺れる米中両国は当局者が会談し対話の継続で一致したもようで、安心感が円買いを弱めるとみる。

【今日の欧米市場の予定】
・17:00 欧州中央銀行(ECB)経済報告
・20:00 英中銀金融政策委員会が政策金利発表(0.10%に据え置き予想)
・21:30 米・6月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:-22.9、5月:-43.1)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:129.0万件、前回:154.2万件)
・23:00 米・5月景気先行指数(前月比予想:+2.4%、4月:-4.4%)
・01:15 メスター米クリーブランド連銀総裁オンライン講演



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