米国株見通し：最高値更新後の利食い売りも意識

S&P500先物　 　 　 　3131.00（-1.75）　（19:00現在）
ナスダック100先物　　8372.50（-4.00）　（19:00現在）

18時30分時点のグローベックス米株式先物市場で、S&P500先物とナスダック100先物はさえない推移。なお、NYダウ先物は13ドル安で推移している。欧州株式市場は高安まちまちでのスタートとなっている。一方で、時間外取引のNY原油先物は前日比0.25ドル高の水準で推移。こうした流れを受け、26日の米株式市場は上昇一服となる可能性がありそうだ。

米中貿易協議の進展期待は根強いものの、東京時間午前中に「米中が第1段階の合意に向けた残る課題の対話を維持することで合意した」と報じられた際の市場反応は限定的であったことが米国市場でも上値の重しとなろう。また、引き続き米中協議の動向で株式相場が変動する展開となりやすいなか、28日（木）は、感謝祭の祝日で休場、翌29日（金）も午後1時までの短縮取引となる為、次第に閑散取引となる展開が想定される。前述した欧州株式市場もまちまちとなっていることからも、主要3指数が揃って最高値を更新したタイミングである米国株式による上昇局面は本日は一服する可能性がある。一方で、本格化する年末商戦の動向を見極めたいとする向きのほか、ハイテク株も全般底堅さをみせており、売り込まれる展開は想定しにくいだろう。

経済指標では、9月FHFA住宅価格指数、11月消費者信頼感指数、10月新築住宅販売件数、10月卸売在庫の発表が控えている。ほか、企業決算では、家電量販店のベストバイ、ディスカウントストアのダラー・ツリー、アパレルのアバクロンビー＆フィッチ、PCメーカーのHPやデルの決算発表が予定されている。HPの決算では、複写機のゼロックス(XRX)による買収計画について経営陣の見解に注目が集まりそうである。

＜SK＞