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決算を手掛かりとした個別物色に【クロージング】


25日の日経平均は続伸。49.21円高の22799.81円(出来高概算11億株)で取引を終えた。24日の米国市場はまちまちの展開ではあったが、前日の時間外で上昇していたラムリサーチが13%超の上昇となり、他の半導体株へ買いが波及。また、インテルが予想を上回る決算が評価されて24日の時間外で急伸していたことが安心感につながった。小幅に続伸して始まった日経平均は、その後一時22819.92円まで上げ幅を広げており、連日で年初来高値を更新。その後は下げに転じる局面もみられたが、年初来高値水準での底堅い相場展開が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1200を超えており、全体の6割近くを占めている。セクターでは医薬品、精密機器、水産農林、非鉄金属、金属製品、倉庫運輸、海運、機械が堅調。半面、その他製品、証券、情報通信、パルプ紙、保険が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、エーザイ<4523>、東エレク<8035>、中外薬<4519>、アドバンテスト<6857>がけん引。一方で、ファーストリテ<9983>、ソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>、ファミリーマート<8028>が冴えない。

半導体関連がけん引する格好から、こう着ながらも強含みの相場展開が続いている。また、医薬品ではエーザイのほか、上方修正が好材料視された中外薬も指数のけん引役となるなど、個別に材料の出ている銘柄による株価反応の大きさも目立っている。商いが膨らみづらい需給状況が続いてはいるが、今週は日本電産<6594>の下方修正よりも足元の受注回復に関心が向かうなど、センチメントは改善傾向にある。

来週は決算発表が本格化するため、個別物色が中心になりやすいだろう。しかし、日経平均が年初来高値を更新する中で買い戻しの需給は継続しており、決算がアク抜けにつながる相場展開が意識されやすいだろう。



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