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底堅さからのレンジ切り上げを見極めるところ【クロージング】


6日の日経平均は続伸。113.63円高の21199.57円(出来高概算11億4000万株)で取引を終えた。米株高の流れから21200円を回復して始まると、その後21241.29円まで上げ幅を広げている。ただし、米国市場の上昇要因だった米中協議再開に向けた報道は前日の段階で織り込まれていたほか、週末要因から積極的な売買は手控えられている中では、前日の大幅上昇に対する反動もあってか、後場は21200円を挟んでの狭いレンジ取引が続いた。

東証1部の騰落銘柄は、値下がり数が1100を超えており、全体の過半数を占めている。セクターでは機械、卸売、輸送用機器、ガラス土石、保険、ゴム製品、金属製品が上昇。一方で、電力ガス、情報通信、倉庫運輸、鉱業、パルプ紙、陸運が冴えない。指数インパクトの大きいところでは、ファーストリテ<9983>、ダイキン<6367>、TDK<6762>が堅調。一方でソフトバンクG<9984>、KDDI<9433>が重石に。

来週は米雇用統計の結果を受けた、米国市場の動向に振らされる格好から始まろうが、ADP雇用報告は予想を上回っていたこともあり、サプライズ感はなさそうである。また、今週はISM製造業景況指数が節目となる50を割り込んだことで景気後退懸念が強まったが、その後のISM非製造業景況指数は予想を上回っており、過度な米景気に対する警戒感は後退している。翌週には米連邦公開市場委員会(FOMC)が予定されており、米金利動向には注視する必要があるだろうが、それ程悪くない米経済により、金利動向も落ち着きをみせてきそうである。円相場についても更なる円安は懐疑的ではあるが、再び1ドル104円台への円高は考えづらいところであろう。

楽観視はできないとはいえ、日経平均はこれまでのもち合いレンジを一気に上放れてきており、来週は21000円を固める動きが意識される。この水準での底堅さが意識されてくるようであれば、21500円辺りへのトレンドも期待されよう。センチメントが弱気に傾いていたこともあり、指値状況が薄い中では小さいエネルギーでも値幅が出やすくなる。とはいえ、週末に先物オプション特別清算指数算出(SQ)が控えている。限月交代に伴うロールオーバー等の商いが中心になるため、先物主導での仕掛け的な流れは期待しづらいところでもある。ショートカバー中心ではあろうが、底堅さからのレンジ切り上げを見極めるところであろう。



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