マザーズ先物見通し：米中摩擦懸念でリスク回避の動きが波及か

本日のマザーズ先物は、米中貿易摩擦への警戒感から売りが先行して始まりそうだ。
中国商務省は2日夜、米国が1100億ドル分の中国製品に1日から15％の追加関税をかけた措置に対し、世界貿易機関（WTO）に提訴すると発表したほか、「米中両国の通商交渉担当者は今月予定している会合日程を設定できていない」との一部報道も伝わったことで、米中貿易摩擦への懸念が再燃。外部環境としても個人投資家のマインドは悪化しやすく、マザーズ先物にも朝方からリスク回避の動きが広がりそうだ。その後は、8月の米ISM製造業景況指数や雇用統計など重要な経済指標の発表を控えているとあって、市場では「米中対立で米景気が大きく後退しているのか確認したい」との声も聞かれ、売り一巡後は様子見ムードが広がりそうだ。一方、前日の米国市場休場を受け、海外勢のフローが限られるなか、売り仕掛け的な売買の動きには警戒しておきたいところである。上値のメドは850.0pt、下値のメドは830.0とする。

＜SK＞