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26日の米国市場ダイジェスト:NYダウ269ドル高、トランプ大統領の米中交渉への楽観姿勢を好感


■NY株式:NYダウ269ドル高、トランプ大統領の米中交渉への楽観姿勢を好感

米国株式相場は上昇。ダウ平均は269.93ドル高の25898.83、ナスダックは101.97ポイント高の7853.74で取引を終了した。米中貿易摩擦を巡って週末に対決姿勢を鮮明にしていたトランプ大統領だが、G7で米中交渉再開に前向きな姿勢を示すと、警戒感が和らぎ買いが先行。前週末の大幅下落を受けた買い戻しの動きもあり、終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、特にメディアや耐久消費財・アパレルの上昇が目立った。

米中貿易摩擦の懸念が後退し、マイクロン・テクノロジー(MU)やアドバンスド・マイクロ・デバイシズ(AMD)などの半導体セクターが買い戻された。製薬のアムジェン(AMGN)は、同業セルジーン(CELG)の乾癬治療薬の取得を発表して堅調推移となった。また、バイオ医薬品のブリストル・マイヤーズ(BMY)は、セルジーンによる同薬売却が、同社との740億ドル規模の買収完了に向けた計画の一部であると発表し買われた。衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)は、一部アナリストによる投資判断引き上げを受け上昇した。

電気自動車のテスラ(TSLA)は、米中対立による人民元安を受け、30日に中国での自動車販売価格を値上げすることを明らかにし上昇した。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:

26日のニューヨーク外為市場でドル・円は、105円83銭から106円41銭まで上昇して引けた。米中が貿易交渉の再開に意欲を見せたため米中貿易緊張への警戒感が後退。リスク選好の円売りや米債利回りの上昇に伴うドル買いが再燃した。

ユーロ・ドルは、1.1124ドルから1.1095ドルまで下落して引けた。ドイツの8月IFO企業景況感指数が7年ぶり低水準に落ち込むなど欧州経済が低迷したため金利先安感に伴うユーロ売りが強まった。

ユーロ・円は、117円65銭から118円20銭まで上昇。

ポンド・ドルは、1.2245ドルから1.2208ドルまで下落した。

ドル・スイスは、0.9817フランまで上昇後、0.9775フランまで下落した。


■NY原油:続落、需要鈍化懸念や供給ひっ迫懸念が後退

26日のNY原油先物10月限は続落(NYMEX原油10月限終値:53.64↓0.53)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物10月限は前日比−0.53ドルの53.64ドルで通常取引を終えた。米中対立の緩和で需要鈍化懸念が後退。同時に、トランプ米大統領が状況が正しい方向に動けばイランのロハニ大統領との会談の可能性も示唆。対イラン制裁が解除されイラン産原油の輸出再開にもつながるとの期待もひろがり供給ひっ迫懸念も後退した。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  26.78ドル   +0.31ドル(+1.17%)
モルガン・スタンレー(MS) 40.16ドル   +0.83ドル(+2.11%)
ゴールドマン・サックス(GS)199.65ドル  +3.45ドル(+1.76%)
インテル(INTC)        45.56ドル   +0.60ドル(+1.33%)
アップル(AAPL)        206.49ドル  +3.85ドル(+1.90%)
アルファベット(GOOG)    1168.89ドル +17.60ドル(+1.53%)
フェイスブック(FB)     180.36ドル  +2.61ドル(+1.47%)
キャタピラー(CAT)      114.42ドル  +0.36ドル(+0.32%)
アルコア(AA)         17.17ドル   -0.31ドル(-1.77%)
ウォルマート(WMT)      111.99ドル  +1.16ドル(+1.05%)
スプリント(S)         6.85ドル   +0.11ドル(+1.63%)



<SF>

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