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2日の米国市場ダイジェスト:NYダウ69ドル高、米欧貿易摩擦への警戒感が重石


■NY株式:NYダウ69ドル高、米欧貿易摩擦への警戒感が重石

米国株式相場は上昇。ダウ平均は69.25ドル高の26786.68、ナスダックは17.93ポイント高の8109.09で取引を終了した。米通商代表部(USTR)が、検討中である欧州連合(EU)からの輸入品210億ドル相当の関税対象リストに40億ドル相当を新たに追加することを提案し、米欧貿易摩擦への懸念から売りが先行。原油安も嫌気されたものの、独立記念日の祝日を控えて閑散取引となり、小動きとなった。セクター別では、電気通信サービスや不動産が上昇する一方でエネルギーや半導体・半導体製造装置が下落した。

原油相場の下落で、エネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が軟調推移。スポーツ用品のナイキ(NKE)は、独立記念日向け特別モデルのスニーカーのデザインに対する批判を受けて同製品を撤去する対応を取り売られた。一方で、通信大手のTモバイル(TMUS)は、同社資産の売却に関して衛星テレビのディッシュ・ネットワーク(DISH)と合意に至り上昇した。

明日は、独立記念日の前日で午後1時までの短縮取引となる。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:原油急反落、米長期金利低下受け107円77銭まで下落

2日のニューヨーク外為市場でドル・円は、108円29銭から107円77銭まで下落し、107円88銭で引けた。ナバロ米大統領補佐官(通商担当)の「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」との発言や原油相場の急落を受けて、米10年債利回りが1.97%台まで低下し、ドル売り、円買いが優勢になった。

ユーロ・ドルは1.1282ドルから1.1312ドルでもみ合い、1.1285ドルで引けた。ユーロ・円は122円37銭から121円72銭まで下落した。

ポンド・ドルは1.2645ドルから1.2584ドルまで下落。カーニー英中銀総裁が英国の合意なきEU離脱や世界的な貿易摩擦に警戒感を示したことで利下げ観測が強まり、ポンド売りになった。

ドル・スイスフランは0.9889フランから0.9836フランまで下落した。


■NY原油:大幅反落で56.25ドル、世界的な需要後退懸念から売り広がる

NY原油先物は大幅反落(NYMEX原油8月限終値:56.25↓2.84)。58.90ドルから56.09ドルまで下落した。OPECプラス会合では、原油の協調減産を9カ月間延長し、2020年3月まで実施することを正式に決定。また、協力関係を長期に継続することで合意し、原油相場は一時底堅く推移していた。

しかし、その後、世界的な需要後退への懸念が強まり、売りが広がる展開に転じた。カーニー英中銀総裁の「世界貿易の緊張が下振れリスクを高めた」や、ナバロ米大統領補佐官(通商担当)の「米中通商協議が妥当な合意に達するには時間を要する」との発言がきっかけになったとみられる。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  29.15ドル   -0.27ドル(-0.92%)
モルガン・スタンレー(MS) 43.83ドル   -0.12ドル(-0.27%)
ゴールドマン・サックス(GS)205.98ドル  -0.88ドル(-0.43%)
インテル(INTC)        48.12ドル   +0.07ドル(+0.15%)
アップル(AAPL)        202.73ドル  +1.18ドル(+0.59%)
アルファベット(GOOG)    1111.25ドル +13.30ドル(+1.21%)
フェイスブック(FB)     195.00ドル  +2.00ドル(+1.04%)
キャタピラー(CAT)      135.85ドル  -0.75ドル(-0.55%)
アルコア(AA)         23.30ドル   +0.38ドル(+1.66%)
ウォルマート(WMT)      111.60ドル  +0.98ドル(+0.89%)
スプリント(S)         6.88ドル   +0.30ドル(+4.56%)



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