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兜町放浪記:景気とは「気」分次第の「景」色である【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2019年3月13日9時に執筆

今年に入ってからのNYダウは昨年末12/26安値21712.53ドルからほぼ一本調子の上昇トレンドを描きながら26241.42ドルまで戻してきてスピ−ド調整が入り25650.88ドル(3/11終値)に位置するが、月足チャートを見る限り史上最高値更新すら窺える水準であり、これほどのリカバリ−を想像できた証券関係者は皆無だろう。

私も昨年末に吹き荒れた相場急変の時は「2019年は世界経済がリセッション入りして株式市場は暗黒時代に入る」と真顔で周囲に語っていた。投資歴34年目を迎えているが、その時の市場の崩壊ぶりには心底嫌な予感がして恐怖したのだ。

それが現在のNYダウの月足チャ−トを見れば、その急落が先行き不安を増幅させた人心の揺れが引き起こしたクラッシュに過ぎなかったことが良くわかる。これが相場の怖さなのだろう。

株式市場の需給調整が想定外に大幅となった時、それまで好調だった実体経済の足を引っぱることで景気がおかしくなると私は思っている。少なくとも私が体感してきた半世紀ではその関係が余すことなく機能してきたと断言できる。「卵が先か、にわとりが先か」式の不明さは無く、まず株式市場の暴落から世の中の景気が狂うのだ。

実体経済の調整だけならひょっとしたら世の中に大不況など起こりえないかもしれない。その意味で人心のありようは景気の「気」と同義であると納得できるのだ。景気とは「気」分次第の「景」色である、としみじみ思う。それを理解するのに株式投資を通して30余年の鍛錬が必要だったことになる。

直近の個別株については、今年のIPO再開から新興市場で活きの良い小型株への資金流入が期待できるタイミングだ。同時に大きく売り込まれてきた株からリバウンド狙いが活発化しそうだ。5G関連、働き方改革関連、創薬ベンチャー関連、新元号関連などのテーマが面白そうだ。ここでは以下の銘柄に注目したい。

ラクスル<4384>・・・収益面では損益トントンだが売上高拡大が続く。印刷業界に新風を巻き起こす「ラクスル」と物流業界に挑戦する「ハコベル」が投資フェーズから成長・収穫のフェーズに進むことを株価が織り込みはじめた。

PSS<7707>・・・創薬バイオベンチャー株が物色人気を集める中で、関連機器の開発販売を手掛ける同社に仕手人気が集まる。株価600円前後と手がけやすいこともデイトレ色の強い動きとなりそうだ。

ガンホー<3765>・・・パズドラの大成功以来、後継ゲームの登場が待たれたがここにきて「ラグナロクM」が好人気となっており「夢をもう一度」となるか。

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執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記



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