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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、米中合意期待は継続も世界経済の減速に警戒


6日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米中貿易交渉が合意に達するとの観測から円売り基調が続く見通し。ただ、経済協力開発機構(OECD)が今晩発表する世界経済見通しで減速懸念が広がれば、円売りを抑制しそうだ。

前日の海外市場では、米国の2月ISM非製造業景況指数や12月新築住宅販売件数の強い内容を背景に米10年債利回りが一時大きく上昇し、ドル・円は昨年12月20日以来となる112円14銭まで強含む場面もあった。その後は長期金利が失速し、NY市場では111円台で取引終了。本日のアジア市場では、日経平均株価の下落で前日の円売りはやや弱まった。また、豪・10-12月期国内総生産(GDP)の予想以上の鈍化が嫌気され、豪ドルが下落。ドル・円は豪ドル・円に下押しされ、111円70銭台まで軟化した。ただ、引き続き押し目買い意欲が強く、ドルの下げは限定的となっている。

今晩のOECDによる世界経済見通しは、特にユーロ圏や中国の予想が材料視されるだろう。OECDは昨年11月時点で、2019年の見通しについてユーロ圏を+1.8%、中国を+6.3%にそれぞれ引き下げた。一方、国際通貨基金(IMF)が今年1月に示した2019年の成長率予想はユーロ圏を+1.9%から+1.6%に、また中国に関しては+6.2%に据え置いた。先行きの経済に下振れ懸念が増幅すれば、安全通貨のドルと円が買われやすいだろう。ただ、トランプ米大統領によるドル高けん制発言や連邦準備制度理事会(FRB)当局者の前日の利上げに対する慎重姿勢を受け、ドル買いは手控えられそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 経済協力開発機構(OECD)が世界経済見通し公表
・22:15 米・2月ADP雇用統計(予想:+19.0万人、1月:+21.3万人)
・22:30 米・12月貿易収支(予想:-579億ドル、11月:-493億ドル)
・22:30 カナダ・12月貿易収支(予想:-20.6億加ドル、11月:-20.6億加ドル)
・24:00 カナダ中銀が政策金利発表(1.75%に据え置き予想)
・02:00 ウィリアムズNY連銀総裁講演(NY経済クラブ)
・02:00 メスター米クリーブランド連銀総裁質疑応答
・04:00 米地区連銀経済報告(ベージュブック)




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