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大野芳政:株価下落時こそチャンス!決算説明会からテンバガー候補を探す!【FISCOソーシャルレポーター】


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家大野芳政氏(ブログ「証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2018年11月25日15時に執筆

国内の上場企業の多くは年に数回、アナリストや機関投資家向けに決算説明会を開催しています。

実はテンバガー(10倍株)など長期上昇株のトレジャーハンティングには、経営者の生の声を聞ける決算説明会は非常に有効なツールとなります。

将来大きく成長する会社を探すには、経営者の人物像や、長期的なビジョンに沿った具体的な経営戦略などが重要となるからです。

決算短信等の財務諸表の分析もいいですが、どうしても近視眼的になってしまいがちです。

そこで、1回1~2時間程度の決算説明会の内容を、アナリストの視点からポイントを絞り込んで紹介していきます。

■トレンダーズ<6069>

同社は女性特化のマーケティング会社で、インフルエンサーを活用したPRや自社メディアを使ったPRに長けています。

業績面ではインフルエンサー領域、広告関連領域などが継続的に伸びるなか、5月に買収した動画メディア「MimiTV」やギフトEC事業の「Anny」がけん引役となっており、今後の成長に期待されます。さらに2017年からインベストメント事業をスタートしたことにも注目されます。

19年3月期2Q累計(4-9月期)の経常利益は前年同期比+145.5%の3.24億円。通期は前期比+48.6%の5.5億円を計画するなど業績は右肩上がりで成長しています。

しかしながら、株価は下落トレンドを形成中。7月高値からわずか4カ月程で3分の1程度の水準まで落ち込んだこともあり、200日移動平均線との乖離率は-50%近くまで拡大しています。短期的な売られ過ぎ感が広がっており、反発のタイミングに注目されます。

それでは決算説明会の内容を見ていきましょう。

2018年11月16日「2019年3月期第2四半期決算説明会」

■トピックス
・2019年3月期 上半期 決算概要
・売上高<四半期推移)
・営業利益(四半期推移)
・トレンダーズグループの事業領域
・次世代型マイクロマーケティング
・マーケティング事業の概要
・サービス進捗と取り組み:インフルエンサーネットワーク
・サービス進捗と取り組み:MimiTV(1)
・サービス進捗と取り組み:MimiTV(2)
・サービス進捗と取り組み:ブランドダッシュボード開発
・マーケティング事業の中長期戦略
・ビジネスモデル
・売上高・取扱いアイテム数の推移
・今後の事業戦略

■ポイント
・今後マーケティング事業はインフルエンサーネットワーク・MimiTV・データマーケティングに注力。

・11月にPinterestクリエイターの育成事業を開始。Pinterestマーケティングに注力している。Pinterestとはユーザーが好みの画像を自由に保存(Pin)できる「ビジュアルディスカバリーエンジン」。2018年9月には世界で月間利用者数(MAU)が2億5000万人を突破するなど、企業のマーケティングツールとして、注目を集めている。PinterestはInstagramとは違い、画像情報をストックして使っていくため、ブックマークやイメージボードに近く、画像からほかのサイトに飛ぶことができるなど、送客効果がSNS等に比べて非常に高い。生活者と企業の公式情報を結び付けるという点で、今後のマーケティングツールとして非常に有用と考えている。今後はPinterestのインフルエンサーのような「Pin」を育成することでネットワークのさらなる拡充と、SNSマーケティングへの対応を図る。

・インフルエンサーマーケティングについては、非常に引き合いが多く、提供する企業が増加中。こうした中、インフルエンサーのフォロワーを分析するキャスティングツールを本格的に運用開始する。

・2018年5月に子会社化したMimiTVは順調に推移。今後、大幅に成長させるために、引き続き先行投資を積極的に行っていく。具体的には、SNSの公式アカウントでコンテンツや情報発信、ユーザー獲得へ積極的に取り組む。特にTwitterはユーザー数の増加に加え、リツイートなどエンゲージメントが非常に高いことから化粧品メーカーから注目を集めている。また、店頭との連動を強化するため、流通各社と連携し、共同でのキャンペーン実施などに取り組んでいる。今後はMimiTVのユーザーをさらに獲得し、他のメディアとの連携を図ることで、さらに情報拡散力を強化していく。ナンバーワンの美容トレンドメディアを目指していきたい。

・「ブランドダッシュボード」を開発したことでPR・インフルエンサー・アドの各施策におけるブランド認知の獲得人数や想定購入人数のシミュレーションが可能になった。今期はとくにデータマーケティングに非常に注力し、マーケティング事業の3つ目の強みとするべく積極的に投資をしていく。

・ギフトEC事業では、ギフト専門のECサイトアプリ「Anny」を運営。住所がわからない相手にも、SNSやメールで専用のURLを送ることでギフトを贈ることができる。ユーザー数が順調に推移し、売上高が4753万円と前年同期比で約3倍の成長。取扱いブランドは160以上、アイテム数は1400点を突破。今期は会員登録機能やカート機能を追加開発し、ギフト特化型のECモール・ECサービスに進化した。ギフト市場においては、依然としてEC化、デジタルシフトが十分に進んでいない。今後、EC化、デジタルシフトが進む中で、ギフトECは成長が拡大していくと考えられる。

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執筆者名:大野芳政
ブログ名:証券アナリストが考えたスマホでできるお手軽株式投資「トランプ式投資術」



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