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欧米為替見通し:ドル・円は戻りの鈍い展開か、FRB当局者の政策姿勢に注目


27日の欧米外為市場では、ドル・円は戻りの鈍い展開を予想したい。東京市場では日本株の上げ幅縮小を手がかりに円買いに振れたものの、欧州通貨安などでドル選好地合いは継続の見通し。ただ、米連邦準備制度理事会(FRB)当局者からハト派寄りの姿勢が示されれば、ドルの買い戻しは限定的となりそうだ。

ドル・円は、本日のアジア市場で日経平均株価の上げ幅縮小を手がかりに113円40銭付近まで軟化した。16日以来の高値水準となった前日NY市場からは軟化しているものの、欧州通貨は引き続き売られやすく、ドルは底堅さを維持。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は前日、ユーロ圏の一部の弱い経済指標に言及したことで域内経済の先行き不透明感が広がり、ユーロは先安観が強まっている。また、英メイ政権が12月11日に欧州連合(EU)離脱草案を議会に諮る考えを示したが、承認は困難との見方からポンドも買いづらく、ドルに逃避資金が入りやすい見通し。

しかし、目先は積極的なドルの買い戻しも見込みづらい。今月7-8日に開かれた米連邦公開市場委員会(FOMC)後、講演などでFRB当局者の慎重な姿勢が目立つ。今晩はクラリダFRB副議長の講演のほか、ジョージ・カンザスシティー連銀総裁、ボスティック・アトランタ連銀総裁、エバンス・シカゴ連銀総裁の討論会参加が予定され、各氏の発言が注目される。一方、24時発表の米国の11月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)は依然として2000年以来の高水準が見込まれるものの、鈍化が嫌気される可能性もあろう。また、米中首脳会談を控えトランプ大統領の強気一辺倒のスタンスも波乱警戒の円買いを誘発しやすい。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・22:30 クラリダ米FRB副議長講演(手形交換所年次会合)
・23:00 米・9月FHFA住宅価格指数(前月比予想:+0.4%、8月:+0.3%)
・23:00 米・9月S&PコアロジックCS20都市住宅価格指数(前年比予想:+5.20%、8月:+5.49%)
・24:00 米・11月消費者信頼感指数(予想:135.9、10月:137.9)
・03:00 米財務省5年債入札(400億ドル)
・04:30 カンザスシティー、アトランタ、シカゴ各地区連銀総裁が討論会参加




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