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欧米為替見通し:ドル・円は伸び悩みか、米FOMC議事要旨を好感も米中摩擦に警戒


5日の欧米外為市場では、ドル・円は伸び悩む展開を予想したい。今晩公表の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨から年内の利上げペース加速観測が改めて高まるものの、米中貿易戦争への懸念が広がっており、ドル・円の上昇は限定的となりそうだ。

今晩材料視されるFOMC議事要旨(6月12-13日開催分)で、景気拡大基調を背景に引き締め姿勢を堅持する方針が確認されるとみられ、今年は9月と12月を含めた年4回の利上げに観測が広がり、長期金利の上昇を通じてドル買いに振れやすい地合いとなりそうだ。ドル・円は本日のアジア市場では110円半ばを中心とした値動きだが、議事要旨を手がかりに111円回復を目指す展開となろう。

一方で、6月のFOMCを挟んで、米地区連銀総裁など当局者からは通商摩擦への言及も聞かれ、今晩の議事要旨には通商問題への懸念が盛り込まれている可能性もある。今後発表される経済指標の下振れが続けば、米利上げシナリオも修正を余儀なくされるだろう。

米トランプ政権は知的財産権の侵害に関連し、中国からの輸入品に制裁的な関税を発動する方針で、一両日中に決断する見通し。中国側も「米国が追加関税を発動すれば、すぐに対抗措置」(商務省)と対決姿勢を緩めておらず、米中の貿易面での対立は深刻度を増している。米国が発動を決定した場合は、世界景気の減速懸念からドル・円は110円を割り込み、先月下旬につけた109円40銭付近への下落が予想される。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・19:00 カーニー英中銀総裁講演
・21:15 米・6月ADP雇用統計(予想:+19.0万人、5月:+17.8万人)
・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.5万件、前回:22.7万件)
・22:45 米・6月サービス業PMI改定値(予想:56.5、速報値:56.5)
・23:00 米・6月ISM非製造業総合景況指数(予想:58.3、5月:58.6)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6/12-13開催分)




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