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欧米為替見通し:ドル・円は底堅い展開か、強硬な米通商政策も105円台は買い強い


本日8日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い展開を予想する。日本時間の明日午前にも発表される米トランプ政権の輸入制限措置の発動決定は保護主義的な色彩が強くなるとみられ、ドル売り基調に逆戻りする見通し。ただ、105円台では今のところ強いドル買い意欲が観測され、下落は小幅にとどまりそうだ。

トランプ大統領は、安全保障上の観点から鉄鋼・アルミ製品の輸入に関しそれぞれ25%、10%の関税を課すことを盛り込んだ貿易制限を命じる文書に署名する。ホワイトハウスがこの措置について、カナダやメキシコなどを除外する可能性に言及したことで、米国が保護主義的な姿勢を緩めるとの期待が高まっている。本日のアジア市場では、日本なども除外の対象になるとの思惑から、日本株高を背景に円売りが先行した。

しかし、政権内では国家経済会議(NEC)委員長を務めるコーン氏の辞任で、保護主義傾倒の歯止めを失った。トランプ大統領は、ツイッターなどで例外なき輸入制限を目指すと主張し、強硬姿勢を崩していない。歴史的な低支持率にあえぐトランプ政権が今年11月の中間選挙を念頭に置いた政策運営を進めていることを考えれば、例外という妥協は考えにくい。足元の市場の淡い期待は失望に変わり、ドル売りが強まるだろう。

ただ、ドル・円の下げは意外にも小幅にとどまりそうだ。今晩開催の欧州中央銀行(ECB)理事会では、金融緩和縮小に慎重な意見を反映し、1月の理事会に続き緩和政策の変更を見合わせるほか、ドラギ総裁がユーロ高を警戒する姿勢を示す見通し。そのためユーロ・ドルは弱含み、ドル・円の売りを弱める可能性がある。また、足元のドル・円は、105円台では本邦機関投資家やオプション絡みとみられる強いドル買いが観測され、下値の堅さが目立っている。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・21:45 欧州中央銀行(ECB)理事会(政策金利は0.00%に据え置き予想)
・22:30 ドラギECB総裁会見
・22:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:22.0万件、前回:21.0万件)
・米トランプ政権が輸入制限措置の発動決定を発表予定




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