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前場に注目すべき3つのポイント~市場参加者限られ中小型株に資金が向かいやすい


21日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:市場参加者限られ中小型株に資金が向かいやすい
■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し
■前場の注目材料:IHI、「イプシロン」一手に、JAXAとプライム契約、4号機製造から


■市場参加者限られ中小型株に資金が向かいやすい

22日の日本株市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。21日の米国市場では、税制改革による業績拡大が見込まれる主要企業が、相次いで従業員に還元する方針を発表したことが好感された。一方で、クリスマスの連休を控えて閑散取引となっており、7-9月期GDP確報値がやや下方修正されたこともあって上値は限られている。シカゴ日経225先物清算値は大阪比10円安の22790円となった。円相場は1ドル113円30銭台と横ばい推移、ADRの日本株は高安まちまちとなっており、方向感は掴みづらいだろう。

また、SOX指数は下落しており、買い戻し等から反発が意識されていたハイテク株への重しになりそうである。値がさハイテク株が弱い動きとなるようだと、日経平均の上値を抑える格好にもなりそうだ。一方で、米国の大型税制改革は日本企業には法人税の負担減が全体で4000億円規模の利益押し上げ効果を生むと報じられている。これが自動車や商社などの株価を下支えする格好になろう。

もっとも、海外勢がクリスマス休暇となり、週末要因も重なって、より閑散な取引になりそうである。6連騰と強い動きをみせているJASDAQ平均などをみると、中小型株に資金が向かいやすい。仮想通貨や次世代電池、働き方改革といった来年も引き続き注目されるテーマ株へも資金が向かいやすいだろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き120万株の売り越し

朝の外資系証券4社経由の注文状況は、売り370万株、買い250万株、差し引き120万株の売り越しとの観測。

12月 15日(金):127万株の買い越し
12月 18日(月):300万株の買い越し
12月 19日(火):30万株の買い越し
12月 20日(水):300万株の買い越し
12月 21日(木):80万株の売り越し


■前場の注目材料

・米税制改革法案成立へ
・日銀、大規模な金融緩和策を維持
・NYダウは上昇(24782.29、+55.64)
・ナスダックは上昇(6965.36、+4.40)
・個人主体の中小型株物色が活発
・JASDAQ平均は6営業日続伸、(3906.40、+12.32)
・ドル円、1ドル113円30-40銭
・NY原油は上昇、(58.36、+0.27)
・NY金は上昇、(1270.6、+1.0)
・12月月例報告、生産判断1年ぶり上方修正
・11月百貨店売上高2.2%増


・IHI<7013>、「イプシロン」一手に、JAXAとプライム契約、4号機製造から
・トヨタ<7203>、世界最高更新、19年単体、世界918万台体制


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・ファナック<6954>3Dプリンター向け制御装置など一括提供、中核ユニット参入

<海外>
・トーエネック<1946>太陽光発電2倍に、19年、3拠点新設



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