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欧米為替見通し:ドル・円は上げ渋りか、重要イベント目白押しで買い慎重に


今日の欧米外為市場では、ドル・円は上げ渋る展開を予想する。米連邦公開市場委員会(FOMC)では金融正常化方針の堅持が見込まれ、ドル買いに振れやすい。ただ、連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長人事や週末の雇用統計発表など重要イベントが続くことで、市場参加者は積極的な売買を手控える可能性がある。

FRBはFOMCでの討議を踏まえ、日本時間2日3時に声明を発表する。政策金利は1.00-1.25%に据え置きの公算だが、金融正常化の方針は堅持される見通し。FOMCメンバー内では慎重な見方は根強いものの、米国経済の拡大基調を背景に引き締め姿勢は続くとみられている。CMEグループが算出するFedウォッチによると、12月12-13日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)で追加利上げを見込んでいる市場参加者は現時点でほぼ100%に達している。

FRBの追加利上げ観測を後押ししているのが、足元で発表された経済指標だ。7-9月期国内総生産(GDP)速報値は前期比年率+3.0%と、4-6月期の+3.1%には及ばなかったものの、予想の+2.6%を上回る強さを示した。また、10月シカゴPMIは2014年5月以来、同消費者信頼感指数は2000年12月以来の堅調な内容。今晩23時発表の10月ISM製造業景況指数は前月からやや低下するとの予想だが、上振れ期待が高まる。

ただ、今日の海外市場でのドル上昇は限定的になる可能性があろう。トランプ大統領はイエレンFRB議長の後任人事を2日に発表する意向で、タカ派とされるテーラー・スタンフォード大学教授が選出されないケースが考えられる。他に1-2日開催の英中銀金融政策委員会(MPC)や3日発表の米10月雇用統計を見極めたいとのムードもあり、それらの材料を消化するまでは積極的なドル買いを手控えることもありそうだ。(吉池 威)

【今日の欧米市場の予定】
・18:30 英・10月製造業PMI(予想:55.9、9月:55.9)
・20:00 米・MBA住宅ローン申請指数(先週)(前回:-4.6%)
・21:15 米・10月ADP雇用統計(予想:+20.0万人、9月:+13.5万人)
・22:45 米・10月製造業PMI改定値(予想:54.5、速報値:54.5)
・23:00 米・10月ISM製造業景況指数(予想:59.5、9月:60.8)
・23:00 米・9月建設支出(前月比予想:-0.2%、8月:+0.5%)
・03:00 米連邦公開市場委員会(FOMC)声明発表(政策金利は1.00-1.25%に据え置き予想)




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