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前場に注目すべき3つのポイント~安倍政権打撃で織り込み度合いを見極め、物色は中小型株へ


3日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:安倍政権打撃で織り込み度合いを見極め、物色は中小型株へ
■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の売り越し
■前場の注目材料:ベネッセHD、アジア事業拡大、東南アで幼児向け


■安倍政権打撃で織り込み度合いを見極め、物色は中小型株へ

3日の日本株市場は、不安定な相場展開になりそうである。2日の都議選の結果を受けてのスタートとなるが、小池氏が代表の「都民ファーストの会」が、選挙協力する公明党などの支持勢力と合わせ都議会の過半数を獲得。自民党は現有議席から半減し過去最低となった。自民党が予想以上に苦戦したことから、安倍首相の政策基盤が揺らぐ可能性も考えられ、市場の波乱要因になる可能性がある。都議選は人気投票的な面があるほか、国政に対する反対票が入りやすい傾向にあるが、市場がどこまで織り込んでいるかを見極めたいところであろう。

また、日銀が全国企業短期経済観測調査(6月短観)を発表する。大企業製造業の業況判断DI は15 と3月調査の12 から改善すると予想されている。また、大企業全産業の今年度の設備投資計画が7.2%増と同0.6%増から上方修正されるとの見方がコンセンサスとなり、設備投資関連への見直しといった形でポジティブ視されよう。ただし、4日は米国が独立記念日で休場となるため、海外勢のフローが減少するほか、週末には米雇用統計など重要な経済指標の発表が控えるなか、全体としてはこう着感の強い相場展開が続こう。

一方で、個人主体の需給状況は良好であり、中小型株の売買は引き続き活発だろう。過熱感が警戒されているゲーム株などは利食いに押されるものの、トレンドは依然として強く、資金の逃げ足が速い分、シコリが残らないためその後の戻りの速さも目立っている。今週も日経平均は2万円処での攻防のなか、中小型株への物色が強まることになりそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き150万株の売り越し

朝の外資系証券5社経由の注文状況は、売り560万株、買い410万株、差し引き150万株の売り越しとの観測。

06月26日(月):180万株の売り越し
06月27日(火):50万株の売り越し
06月28日(水):420万株の買い越し
06月29日(木):650万株の買い越し
06月30日(金):200万株の売り越し


■前場の注目材料

・NYダウは上昇(21349.63、+62.60)
・NY原油は上昇(46.04、+1.11)
・シカゴ日経225先物(20065、+75)
・米国長期金利上昇
・ECB量的金融緩和縮小示唆
・米金融規制緩和策への期待

・ベネッセHD<9783>、アジア事業拡大、東南アで幼児向け
・ANAHD<9202>など420社・団体、首都圏で一斉テレワーク
・三菱自<7211>フィリピン政府に提供、PHVなど、電動化技術で連携
・日野自<7205>ミャンマー市場再参入、販売代理店契約を締結
・ゼンリン<9474>ドローン強化、要員増強、空の3D地図作成対応
・コニカミノルタ<4902>米企業買収、遺伝子がん診断、1000億円規模


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・10:45  中・財新製造業PMI(6月)  49.7  49.6



<HT>

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