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【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家虫とり小僧:東証時価総額がバブル高値目前だけど・・・


以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家、虫とり小僧氏(ブログ:いつか子供に伝えたいお金の話、ツイッター:@mushitori)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年6月4日21時に執筆

当記事執筆時点では、日経平均株価が数年ぶりに2万円を超え、東京証券取引所の時価総額もバブル期の高値に迫っているということで、マーケットがそこそこ盛り上がりをみせています。

数年前、約15年ぶりに日経平均株価が2万円を超えたときほどではないものの、市場では活発に楽観論や悲観論が飛び交っているようです。

「日本株最後の上昇を逃すな」
「アベノミクスの効果がやっとこさ」
「虚構の株高、庶民に実感なし」
「暴落へのカウントダウン開始」
「これは終わりのはじまりだ!」

様々な憶測や見解が見られるのはいつものことですが、「投資」に対する注目度が若干上がっていることはたしかなようです。

さて、このような状況では、日本株式への投資についてどう考えるべきなのでしょうか。

波に乗るべく投資比率を増やすべきか。それとも、今のうちにこっそりと投資比率を減らしておくべきなのか。。



◎時代の波には流されませぬ

各自の状況や投資スタンスにもよるでしょうが、私は「相変わらず」を貫く予定です。

つまり、日本株式クラスへの投資比率を増やすでもなく、減らすでもなく、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)を守るだけです。

今後さらに大きく日本株式クラスが上昇するようであれば、リバランス※1のために部分売却をすることはあるかもしれませんが、トータルな金融資産の中における比率は変えないつもりです。

私のアセットアロケーションにおける日本株の割合は10%ほどで、これはリスク資産への投資を始めた10年数以上前からほぼずっと変わっていません。

小泉内閣後期の日本株好調時には「日本株が1割なんて少なすぎる。もっと増やすべきだ!」と言われ、リーマンショック後の日本株不調時には「日本株を持っているなんてバカじゃないの?」というようなことを言われました。

しかし、リーマンショック後の不調時に、リバランスのために、大きく下がった日本株を含む株式クラスをしっかりと買い増した投資行動が、その後のいわゆる「アベノミクス相場」で大きな果実を実らせ、また、その際に膨らみすぎた分をリバランスのために部分売却したことが、これまでのトータルな投資パフォーマンスの向上に寄与しています。

これは最初に決めたルールを守り続けた結果です。

頑固に思考停止しているだけに見えるかもしれませんが、過去のデータや歴史を見て考え、自分の経験を振り返り、何度も検証すればするほど、「これでいいのだ!(バカボンのパパ風)」という思いを強くしています。

「これでいい」というのは、「現在の比率が最適解である」ということではなく、「最初に決めた比率を守るために定期的にリバランスすることで、リスク資産の定期的な高値売りの安値買いができ、金融資産が底上げされていく」ので、これを続けよう!ということです。

なんといっても悩みが少なくて楽ちんですし。


◎将来のことは分からないけど・・

現在の日本株式は全般的に絶好調ですが、今後、日本株式クラスは大きく下落するかもしれません。もしくは、さらに力強く上昇し、「バブル」と呼べるような状況になるかもしれません。

要するに、ザコな私にはどうなるか、よく分からないのです。当然、高齢化と人口減少が加速することになる日本の経済には、それなりの根拠ある悲観論もあります。

ただし、そんなことは10年前でも同じでした。そのようなことのすべてを含んだうえで、私のアセットアロケーション内の日本株式比率は10%なのです。

まあ、他のアセットクラスとの相関やリバランス作用などの分散効果も考えると、1割くらいは日本株式クラスに投資しておいた方が、投資していないよりは良いだろう、と思っている程度の話です。

当然これは、将来下落していることや分散効果がなかった場合のことも自己責任として含んだうえでの判断です(あまりアテになさらぬよう…)。



◎実は、日本株式クラスへの投資比率なんざ、大した問題ではない

アセットアロケーション内の日本株式比率が10%といっても、これは私のトータルな金融資産のなかで見れば5%程度です。ホントに、ごく一部に過ぎません。

ただ、どうやら世間一般でいう「投資」とは、主に日本の個別企業への株式投資を指す場合が多いようです。

今回初めて私の記事を読んでくださった方の中には、「国内株式への投資比率をどう考えるか」というタイトルの意味が、「日本株式内での投資銘柄構成をどうするのか」ということだと解釈した人もいるはずです。むしろ世間一般では、そのような感覚の持ち主のほうが多数派かもしれません。

また、「投資なんて金持ちが行うもの」という固定観念も、世間では根強いのではないでしょうか。

私が資産形成のために実践しているような、世界中の株式や債券などに積み立てスタイルで分散投資を行う方法は、まだまだ認知度が低いのが実情です。

毎月の給料の一部を自動的にコツコツと積み立てる、という金持ちや高所得者でなくてもできる投資方法があること自体ほとんど知られていないでしょう※2。


少々おおげさな記事タイトルをつけてしまいましたが、ハッキリいうと、私にとってはこの問題も、とても些細で「取るに足らないもの」です。

生活の中で数多くある「やるべきこと」の中の、投資という小さなカテゴリの中の、数ある優先順位の末端部に位置しています。



※1 リバランスとは、一定の時期(もしくは乖離率)ごとに、最初に決めたアセットアロケーション(資産配分)比率より上がっているもの(アセット)は売却し、下がっているものは買い増して元に戻すことです。主目的はリスクコントロールですが、価格の下がった資産を買って比率を戻すことで、長期的には高パフォーマンスが期待できるといわれています。もちろん、リバランスによる長期的な高パフォーマンスを期待するためには、株価や債券価格や為替の上下循環(下がってもまた上がる・上がってもまた下がる)という前提が必要ですが・・

※2 しかしながら、月々100円から世界中の株式や債券に簡単に分散投資ができる時代に、「投資とは、高所得者や金持ちだけが、日本国内の株式を買うことである」という枠組みでとらえることは、いささか視野が狭いようにも思います。

※3 「インデックス投資」や「積み立て投資」などに関する詳しい話は、自分のブログにクドクドと書いてあります。

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執筆者名:虫とり小僧
ブログ名:いつか子供に伝えたいお金の話
ツイッター名:虫とり小僧(@mushitori)



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