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原油相場の反応が大型か中小型株への選択肢に【クロージング】


25日の日経平均は続伸。70.15円高の19813.13円(出来高概算16億7000万株)で取引を終えた。注目されていたFOMC議事録では、早期の追加利上げが適切との見方を示したことが明らかとなり、24日のNY市場はこれが好感された。ただし、為替市場では円安に振れる流れは強まらず、シカゴ先物も小安くなるなか、小幅に反落して始まった。ただ、その後は指数インパクトの大きいソフトバンクG<9984>、ファナック<6954>が上げ幅を拡大すると、日経平均は一時19850.93円まで上げ幅を広げる場面もみられた。

その後はOPEC総会の行方を見極めたいほか、トランプ政権の政治混乱リスクへの警戒が根強く、こう着感の強い相場展開となった。ただし、高値圏での底堅さが意識されており、終値ベースでは6営業日ぶりに19800円を回復している。セクターでは電力ガス、倉庫運輸、情報通信、海運、陸運、建設、不動産がしっかり。一方で、鉱業、鉄鋼、石油石炭、証券、繊維、食料品が利食いに押された。

石油輸出国機構(OPEC)総会等の結果が注目されるが、原油相場は減産延長を織り込んでいるとみられる。材料出尽くしとなってしまうと、週末要因もあって方向感の掴みづらい相場展開になりそうである。また、中小型株物色は活発であるが、急ピッチの上昇に対する過熱感も警戒されやすく、物色対象に変化がみられてくる可能性がある。一方、OPEC総会を受けて原油相場が強い動きをみせてくるようだと、市場全体の押し上げ要因になる可能性から、主力大型株が中心になりそうだ。

もっとも、米国ではこれといって警戒感が強まっているようにはみえないが、やはりトランプ政権の政治混乱リスクへの警戒が根強く、これが上値の重しになろう。日経平均は直近の下落部分を完全に吸収しており、センチメントは明るい。ただ、ショートカバー中心であるならば、今日までの上昇で一巡した可能性もあり、結局は中小型株に向かわせそうだ。



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