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後場に注目すべき3つのポイント~日経平均は反発、2万円目前で足踏み、メガバンクの反転を見極め


16日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反発、2万円目前で足踏み、メガバンクの反転を見極め
・ドル・円は113円45銭、弱含み、日本株の上げ幅縮小で
・値上がり寄与トップはソフトバンクG、同2位は東エレク


■日経平均は反発、2万円目前で足踏み、メガバンクの反転を見極め

日経平均は反発。6.42円高の19876.27円(出来高概算10億8000万株)で前場の取引を終えた。15日の米株高を受けて、シカゴ先物にサヤ寄せする格好から19900円を回復して始まると、一時19998.49円と節目の2万円にあと一歩に接近。しかし、2万円接近で利食いも出やすいところであり、その後は上げ幅を縮めてきている。

東証1部の騰落銘柄は、値上がり、値下がりが拮抗。セクターでは食料品、パルプ紙、石油石炭、空運、ゴム製品、海運、その他製品が堅調。一方で、鉱業、不動産、保険、銀行、小売が冴えない。売買代金上位では、任天堂<7974>、Vテク<7717>、トヨタ自<7203>、ソフトバンクG<9984>、JT<2914>が堅調。

日経平均は節目の2万円には届かず、戻り待ちの売り圧力が意識されているようだ。決算発表が通過したメガバンク3行がそろって冴えない値動きをみせていることも手掛けづらくさせている。もっとも、想定内の値動きともみられており、戻り売りを吸収しつつ反転のきっかけを探る展開になりそうである。

三井住友<8316>は75日線に上値を抑えられての推移が続いており、同線突破までは短期筋の資金も向かいづらい。三菱UFJ<8306>、みずほ<8411>は支持線として期待されていた75日線を割り込んでおり、メガバンクの反転を見極めたいところ。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は113円45銭、弱含み、日本株の上げ幅縮小で

16日午前の東京外為市場では、ドル・円は弱含み。日本株の上げ幅縮小を手掛かりにドル買い・円売りが弱まった。

ドル・円は、朝方の国内勢による買戻しで113円80銭まで上昇したが、日経平均株価の上げ幅縮小で20000円回復を期待したドル買い・円売りが弱まった。

また、ランチタイムの日経平均先物がマイナス圏に転落し、目先の日本株安への警戒感からドル買い・円売りはさらに後退。日経平均の下落でドルは113円前半に下落する可能性もあろう。

ここまでのドル・円の取引レンジは113円42銭から113円80銭、ユーロ・円は124円60銭から124円96銭、ユーロ・ドルは1.0975ドルから1.0989ドルで推移した。

12時11分時点のドル・円は113円45銭、ユーロ・円は124円66銭、ポンド・円は146円46銭、豪ドル・円は84円08銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・イデアインター<3140>や大光<3160>など16社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・広栄化学工業<4367>や昭和化学工業<4990>などが決算発表予定

・値上がり寄与トップはソフトバンクG<9984>、同2位は東エレク<8035>となった。

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・13:30  第3次産業活動指数(3月)  0.1%  0.2%

<海外>
・15:00  欧・欧州新車販売台数(4月)    11.2%





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