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後場に注目すべき3つのポイント~戻りの鈍さが次第に意識されてくる可能性


18日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・戻りの鈍さが次第に意識されてくる可能性
・ドル円は108円99銭、伸び悩み、米財務長官のドル高容認発言受けた買いは一巡
・ケアサービス、オプトエレクトなど10社がストップ高


■戻りの鈍さが次第に意識されてくる可能性

日経平均は続伸。42.98円高の18398.24円(出来高概算8億2000万株)で前場の取引を終えた。連休明けの米国市場は、NYダウが180ドルを超す上昇。先週末にかけて地政学的リスクが高まっていた反動から、金融やハイテクセクターを中心に買い戻しが入っている。また、本格化する決算への期待感なども高まった。この流れからシカゴ日経225先物清算値大阪比165円高の18475円、円相場は1ドル109円台を回復するなか、買い先行で始まった

ただ、寄付き直後に18547.46円まで上げ幅を拡大する場面もみられたが、その後はじりじりと上げ幅を縮めている。セクターでは銀行、その他金融、証券、海運、ガラス土石、金属製品、パルプ紙、鉄鋼、繊維、ゴム製品が上昇。半面、水産農林、食料品、石油石炭、小売、医薬品が小安い。

日経平均は5日線を突破して始まったが、その後は同線を挟んでのこう着をみせている。日経平均、TOPIXいずれもプラス圏での推移であり、午後は日銀のETF買い入れへの期待も薄いなか、戻りの鈍さが次第に意識されてくる可能性がある。また、円相場が1ドル109円を下回って推移していることも、手掛けづらくさせそうである。

調整トレンドの中での自律反発の域は脱せず、物色対象も絞りづらい状況であろう。そのため、物色の流れは中小型株にシフトしやすいと考えられるが、オーバーナイトのポジションは取りづらく、中小型株についても、引けにかけては鈍りそうである。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■ドル・円は108円99銭、伸び悩み、米財務長官のドル高容認発言受けた買いは一巡

18日午前の東京外為市場では、ドル・円は伸び悩み。ムニューシン米財務長官によるドル高容認発言を受けたドル買いは一巡したもよう。

ドル・円は、日経平均株価の上昇で108円89銭から109円22銭まで上昇したが、その後日経平均が上げ渋ったことで前日海外市場からのドル買いの流れはいったん収束。一方、北朝鮮問題などへの警戒は継続しているようだ。

ランチタイムの日経平均先物はプラス圏推移のため、目先の株高継続をにらんだドル買い・円売りに振れやすい。ただ、今日午後に開かれる日米経済対話を前に積極的には動きづらいもよう。

ここまでのドル・円の取引レンジは108円89銭から109円22銭、ユーロ・円は115円88銭から116円21銭、ユーロ・ドルは1.0637ドルから1.0653ドルで推移した。

12時20分時点のドル・円は108円99銭、ユーロ・円は116円10銭、ポンド・円は136円89銭、豪ドル・円は82円37銭で推移している。

(為替・債券アナリスト 吉池威)


■後場のチェック銘柄

・ケアサービス<2425>、オプトエレクト<6664>など10社がストップ高
※一時ストップ高(気配値)を含みます

・豪準備銀(議事要旨)
「金利据え置きは経済成長やインフレ目標と合致すると判断」
「豪ドルの上昇は経済の移行を複雑にする」
「労働と住宅市場は今後数カ月にわかり注視することが正当化される」
「労働市場が幾分予想よりも弱い」

☆後場の注目スケジュール☆

<国内>
・特になし

<海外>
・15:00  欧・欧州新車販売台数(3月)    2.2%





<SK>

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