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今日の為替市場ポイント:日米金利差拡大への期待でリスク回避の円買い抑制も


15日のドル・円相場は、東京市場では114円63銭から114円88銭で推移。欧米市場でドルは114円82銭まで買われた後に113円18銭まで反落し、113円41銭で取引を終えた。

本日16日のドル・円は113円台で推移か。米利上げペース加速の思惑は後退したが、日本銀行は長期金利の上昇を抑制する方針を堅持するとみられており、リスク回避的な円買いがさらに広がる可能性は低いとみられる。

14-15日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合で、フェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を0.25ポイント引き上げ0.75%-1.00%とすることが予想通り決定された。市場関係者が注目していたFOMCの金利見通しについては、2017年と2018年は年3回の利上げ予想が示されており、昨年12月時点の予想と同じだった。

市場関係者の間では2018年末の金利見通しが引き上げられるとの思惑が浮上していたが、今回は据え置きとなった。15日のニューヨーク市場では利上げペース加速の思惑は後退し、ドル売りが優勢となったが、一定のペースで利上げは継続される方針は変わっていない。日本銀行の金融緩和策は2018年末まで維持されるとの見方は多く、日米の短期金利差は着実に拡大していくとみられている。トランプ政権の財政拡張策によって2018年の利上げペースが加速する可能性は残されており、ドル・円相場が円高方向に大きく振れる可能性は低いとみられる。




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